六連星手芸部員が何か書くよ

基本的には、ツイッターに自分が上げたネタのまとめ、アニメや漫画の感想、考察、レビュー、再現料理など。 本音を言えばあみぐるまーです。制作したヒトガタあみぐるみについて、使用毛糸や何を考えて編んだか等を書いています。

ミステリ・サスペンスアニメ・漫画を語る

twitterに上げたレビューに加筆修正したモノ。

Q.E.D.証明終了』
MITでトップの成績を修めていた"燈馬想"は、大学に残る事なく日本の高校に編入して来るが、天才故に周囲に馴染まずにいた。そんな中、クラスメイトの"水原可奈"が友人が巻き込まれた事件の解決を彼に依頼する。
原作:加藤元浩による、安楽椅子探偵形式のミステリ漫画。ほぼ全て1話完結、2話に1話は殺人ではない日常の謎を取り扱う、状況証拠を積み上げ推理する、等の他の漫画では珍しい題材を取り扱っている。また、作者が数学を専攻していたため、数学を主題にしたエピソードも多い。

『MONSTER』
天才脳外科医"Dr.テンマ"の元に、頭部を撃たれた少年が搬送される。手術により一命を取り留めるが、その後、院長、外科部長が殺害され少年は失踪。出世コースを外れていたテンマだったが、その事件後の人事において外科部長に任命される。後年、テンマの元に少年が再び現れ、自らが殺人犯であると告白し…。
原作:浦沢直樹、MAD HOUSEによりアニメ化もされた。自らが蘇らせた殺人鬼の少年"ヨハン"、彼を殺す為に追う"テンマ"、その旅の中で出会う人々の群像劇であり、これだというテーマを挙げるのは難しい。強いて挙げるなら、Dr.テンマが医者として何を選択するのか。

C.M.B.森羅博物館の事件目録』
大英博物館より三賢者の名を冠した指輪と共に、無制限の研究権限を与えられながら、日本で小さな博物館を営む考古学者の少年"森羅"が、不可解な事件を解決していく。事件に纏わる曰くの品を入館料に求め、"驚異の部屋(ヴァンダー・カンマー)"の扉を開く。
原作:加藤元浩、『Q.E.D.証明終了』と同一世界で展開されるミステリ漫画。Q.E.D.が数学や物理学を取り扱うのに対し、こちらでは考古学や歴史、地学等が事件に密接に関わる。1話完結形式は同様だが、こちらはコミック1巻に4話、Q.E.D.は2話ずつ収録。

人狼 JIN-ROH
第二次世界大戦でドイツが勝利し、日本が占領下に置かれた世界。戦後復興の経済政策により、社会情勢が不安定になる中、警察機関は過激派デモ組織"セクト"を鎮圧すべく"首都警"を組織。部隊は爆弾の運び屋の少女を地下水路で追い詰めるが、彼女を射殺する事が出来ず、自爆を許してしまう。
原作:押井守、監督:沖浦啓之Production I.G最後の長編セルアニメ。過激な描写がありR-12指定されている。雪原で少女が狼に食い荒らされる、機関銃によりヒトがモノに変えられるシーンは、残虐だが圧巻。人によっては、シナリオに凄まじい後味の悪さを覚えるかもしれない。

スパイラル〜推理の絆〜
「"ブレードチルドレン"の謎を追う」そう言って、兄の"清隆"は失踪した。天才と謳われる兄をコンプレックスに持つ"歩"は、自身の通う高校で起きた殺人事件の容疑者にされてしまう。事件を自力で解決し、窮地を脱した歩だったが、事件の裏で暗躍する"ブレードチルドレン"は、歩に次々と生死を賭けたゲームを仕掛けていく。
原作:白平城、漫画:水野英多。アニメ、小説、ドラマCDとメディアミックス展開もされた。探偵役が事件を解決するだけでなく、様々なゲームを題材とした頭脳バトルモノの側面も持つ。物語後半では、ブレードチルドレンの謎に迫り、ややファンタジー寄りの展開がされた。

機動警察パトレイバー2 the Movie
横浜ベイブリッジ爆破というテロを皮切りにし、東京に戦争が仕掛けられる。情報が錯綜し、政府、警察、自衛隊在日米軍、それぞれの思惑が交錯する中、特車二課第2小隊が事態を解決すべく作戦行動に移る。
原作:ヘッドギア、監督:押井守。メディアミックス作品、パトレイバーの劇場版第2弾。しかしながら、本作では作品を象徴する存在であるレイバーがほぼ活躍せず、後藤隊長や南雲副隊長を中心とした人間ドラマ・ポリティカルサスペンスの色合いが非常に強く描かれている。

すべてがFになる
15年前に両親を殺害し、孤島の研究所地下室に監禁された天才プログラマ"真賀田四季"。15年間その部屋を出る事はなかった彼女だが、その密室で何者かに惨殺される。残されたメッセージ"すべてがFになる"とは…?
原作:森博嗣A-1 Picturesによりノイタミナでアニメ化された。原作とアニメでは、やや展開が異なり、特に、事件の真犯人が"ある人物を殺害したか否か"については曖昧に描写された。また、アニメでは、序盤で登場人物の一人が事件の核心を突く発言をしてしまっている。このため、アニメはミステリよりもエンタメに近い作風となっているように思う。ちなみに、密室のトリックの解明には、若干の数学知識を必要とする。

東のエデン
卒業旅行でアメリカを訪れた"咲"は、ホワイトハウス前で警察に職質を掛けられ、突如現れた全裸で拳銃を持った男"滝沢朗"に助けられる。彼と共に日本へと帰国する咲だが、同時に11発目のミサイルが東京に撃ち込まれる。
監督:神山健治ノイタミナで放送された、Production I.Gによるオリジナルアニメ。後に完結編となる劇場版が前後編で公開された。記憶喪失の主人公、東京を襲ったテロ、事件の裏で暗躍する"セレソン"と呼ばれる選ばれた11人等、様々な謎を含み物語が展開される。

名探偵マーニー
父の探偵業を補助する傍ら、私立探偵として活動する女子高生"マーニー"。様々な事件の解決を依頼される日々を送る彼女の前に、"メカニック"と呼ばれる犯罪者が再び現れ、かつて自身が巻き込まれた事件と対峙する。
原作:木々津克久。ミステリ漫画としては日常の謎を取り扱い、依頼料を取り調査する、調査方法が過去の事件の資料収集や張込み、SNSでの成りすましによる聞き込みである等、他の作品ではなかなか見られない設定がされている。また、事件の顛末も一癖も二癖もあるものばかり。

名探偵コナン 時計仕掛けの摩天楼
世間が連続放火事件で騒がれる中、高校生探偵"工藤新一"の元に犯人から爆破予告の電話がかかる。警察と協力し何とか事件を未然に防いでいくが、やがて、狙われた建築物の共通点が明らかになり…。
原作:青山剛昌。劇場版第1弾作品。犯行動機と連続爆破事件、主人公の絶体絶命のピンチという要素が完璧に合致した作品。犯人の動機は最高にトチ狂っているが、金のためとか思い込みとか、そういうタイプとは一線を画し、とても倫理観や道徳観で否定できるモノではない。

以上、10作品。