六連星手芸部員が何か書くよ

基本的には、ツイッターに自分が上げたネタのまとめ、アニメや漫画の感想、考察、レビュー、再現料理など。 本音を言えばあみぐるまーです。制作したヒトガタあみぐるみについて、使用毛糸や何を考えて編んだか等を書いています。

百合アニメ・漫画を語る

twitter上に投稿したレビューを加筆修正したモノ

『魚の見る夢』
幼い頃に母と死別し、画家である父と別居して暮らす姉妹"巴"と"御影"。ある事件を切っ掛けに、御影を父に近付けさせたくない巴、そんな巴を独占する為、我が儘に振る舞う御影。そして、御影の告白を契機に、家族の境界が曖昧になっていく…。
漫画は、現在『ひとりぼっちの地球侵略』を連載中の小川麻衣子。掲載誌の廃刊に見舞われながらも書き下ろしにより完結。複雑に絡み合った実姉妹の関係だけでなく、彼女達の友人もこれに加わり、それぞれの感情と思惑が交錯していく。タッチは柔らかいが中身にはエグさもある作品。

紅殻のパンドラ
幼少期の病気と事故により、電脳化・全身義体化を余儀無くされた少女"七転福音"は、叔母の元への引っ越しの最中に出会った、ガイノイドの少女"クラリオン"に一目惚れ。福音は、夢である世界平和を手に入れる為、日々クラリオンと共に人助けに奔走する。
原案:士郎正宗、漫画:六道神士。『攻殻機動隊』の外伝(前日談?)に当たる作品であり、元々はアニメの企画であった。同作でも共通の用語、組織名、技術が多く登場するが、別に分からなくても問題はない。なおジャンルを百合としたが、客観的には"ガイノイド萌え"だろうと思う。しかし、福音にとってはどうだろうか?

ひまわりさん
高校に進学したものの、入学早々落第を危ぶまれる"まつり"は、周囲を見返す為、そして、憧れの女性"ひまわりさん"の元で働く為、彼女が主人を勤め古書店"ひまわり書房"に押し掛ける。そうして、彼女の内面、本の世界に触れていく。
漫画:菅野マナミ。ジャンルは一応"日常系"らしいが、狭義には"お仕事系"に分類されるように思う。本好きの黒髪ロングでメガネさんというと、RODの読子が思い出されるが、ひまわりさんの服装は結構コロコロ変わり、オシャレな女性である。なお、彼女がかけているメガネは、物語の根幹に関わるアクセサリー。

『劇場版selector destructed WIXOSS
母を亡くし親戚に引き取られた"留未"は、"幸"という少女に迎え入れられ懐かれるが、彼女の異質さを受け入れられなかった継母によって虐待され、施設に預けられてしまう。やがて、2人はセレクターバトルに身を投じ、その果てに再会を果たすが…。
タカラトミーTCGWIXOSS』を題材として制作された、『selector』シリーズの劇場版。TVシリーズの再編集の他、あるキャラクターに多数の追加エピソードが設けられた。"彼女達"の結末が幸福であるかについては、おそらく意見が別れるだろうと思う。

ヤマノススメ
高校進学を機に再会した幼馴染の"あおい"と"ひなた"は、幼い頃に交わした「山に登ってもう一度朝陽を一緒に見る」という約束を果たす為、一緒に登山に挑戦するようになる。登山をきっかけに徐々に二人の人間関係の輪が広がっていく。
漫画:しろ。アニメ化もされ、当初はショートアニメとしてのスタートながら、雄大な自然を描く背景美術はかなり見応えがある。現在、第2シーズンまで放送された。コミックスでは、各地の山や登山用品、調理器具、登山の途中で作れる軽食の紹介等、登山を趣味とする作者コラムがかなり充実しているのが特徴。

『あの娘にキスと白百合を』
容姿端麗、成績優秀、"白峰あやか"は絵に描いたようなお嬢様…。猛烈な努力によって、中学時代にトップの成績を維持してきた彼女だが、天才"黒沢ゆりね"が転入してきた事で状況が一変。そんな彼女に宣戦布告した事で、逆にベタ惚れされてしまい…。
漫画:缶乃。基本的には上記あらすじの2人がストーリーの主軸だが、ルームメイトや部活の先輩等、様々な人間模様を描いた群像劇となっている。また、メインのキャラクターだけでなく、本筋に絡まないようなサブキャラについても、ショートストーリーの中で紹介されている。

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
五度目の聖杯戦争が回避された世界。争いに巻き込まれる事なく、平和な日々を送る"イリヤ"の基に魔法のステッキが現れる。彼女(?)は戸惑うイリヤと強引に契約し、魔法のカード集めを依頼するが、彼女の前にもう一本のステッキを持つ"美遊"が現れる。
原作:TYPE-MOON、漫画:ひろやまひろし。現在2weiまでがアニメ化されている。初期こそ、CCさくらライクなストーリー展開だったが、徐々に本編のようなシリアスな世界観が展開され、現在ではダークファンタジーと呼べる少年漫画となっている。また、アニメ化に際し、魔力供給シーンが大いに盛られて話題になった。

『ゆりゆり』
ヤキモチ焼きの同級生、不良娘と委員長、先輩後輩、王子様系女子、お姉ちゃんへのコンプレックス…。"大事な友達だと思ってた"、"もうすぐ離れ離れに"、"かっこいい私でいなくちゃ"、それぞれ悩みを抱える女の子たちの告白の行方は…?
漫画:なもり。『ゆるゆり』で知られる作者の同人サークル作品が商業コミックとしてまとめられた。短編5話とそのafter(5話のafterは残念ながら未収録、というよりまだ発表されていない?)から成るオムニバス作品。上記ではシリアスっぽく書いたが、内容は決してそんな事はなく、かなり優しい作風だと思う。

ユリ熊嵐
"百合城銀子"には世の中の人間全てが熊に見えていた。そうして、他人との関わりを避けていた彼女だったが、編入先の嵐が丘学園で出会った透明な少女"椿輝紅羽"だけは本物の女の子だった。やがて、銀子の幼馴染を名乗る"百合ヶ咲るる"を交え、3人は一緒に暮らし始めるが…。
原案:イクニゴマキナコ、漫画:森島明子。同名アニメ『ユリ熊嵐』のコミック版だが、キャラクターデザインと名前を除き、その設定やストーリーは大きく異なる。また、扱われているテーマやことばのニュアンスにも違いが見られる為、別作品として物語の意味を理解する必要がある。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語』
魔法少女として毎夜"ナイトメア"と戦う日々を送る"まどか"達、そんな彼女達の基に新たな魔法少女"ほむら"が転校してくる。順風満帆の日々を過ごす彼女達だが、やがて真実が明かされ、世界が崩壊していく…。
原案:Magica Quartet、総監督:新房昭之。本作はTVシリーズではなく、劇場版前後編の続編として制作され、その衝撃的な結末とほむらがまどかに対して向けた感情が、様々な議論を呼んだ。シナリオや演出の原型は、ベルリオーズの『幻想交響曲』だという説があり、多くの場面が詩の内容と一致する。…が、物語はそこで閉じる事は無かった。

以上10作品。
「百合って何?」「咲くと信じて大事に世話すること」