プレアデス手芸部員が何か書くよ

基本的には、ツイッターに自分が上げたネタのまとめ(http://twitter.com/cs_ker)。中の人は『放課後のプレアデス』推しだが、これ関連の記事は稀。ちなみに、「プレアデス手芸部」とは、アニメ『放課後のプレアデス』をモチーフにして、編み物や刺繍等のハンドメイドでなんやかんや作ろうって活動です。twitterでの検索タグは、 #プレアデス手芸部 よりどうぞ。

『プリンセス・プリンシパル』一挙上映会 トークショーレポート

2017年10月28日にアクアシティお台場にて開催された『プリンセス・プリンシパル』時系列順一挙上映会参加してきました。話の順番は正直覚えてないので、トピックごとにまとめます。また、登壇者の掛け合いみたいなネタや、プロデューサーよりオフレコとされた話は省きます。御容赦下さい。

 

・2期について
今回のイベントでは確定情報は無し。チーフプロデューサーの湯川さんが「今回は言えない、来年4月に良い話が出来るよう頑張ってるから、質問でそれは無し」と最初に釘を刺したが、登壇したスタッフから「2期は?やるんじゃないの?だから俺ら呼ばれたんじゃないの?」と突っ込まれまくっていた。BD、DVDでもう一声欲しいとの事。

 

トークショー第1部>
監督:橘 正紀
音響監督:岩浪美和
プリンセス役:関根明良
ベアトリス役:影山灯
チーフプロデューサー:湯川淳

・音響について
今回の音響は劇場用に、スクリーンのセンター、ライト、レフト及び、左右のサラウンドに再調整した特別版。そこらの劇場アニメよりも音響が良いんじゃないかとの事。

・オーディションについて
メインキャストは若手で行こうという大枠は決まっていた。素の演技だけでなく、カバーの演技についても考慮され、雰囲気で決めていった。
ベアトの変声声優さんが豪華な布陣になった事については監督の趣味。男性の方が面白そうというのと、ベテランの声優さんが好きなので、3Hzのプロデューサーさんが直接お願いしたりした。影山さん曰く、「玄田さんは、警備員、ベアトが演じてるけどどこか演じきれてない警備員、ベアトの変声の3パターン演じ分けられていて凄かった」との事。一方、音響チームはダビング作業時に、「警備員役で玄田さんはねーよ」とツッコミを入れていた。劇場版『名探偵コナン』で声優から犯人がバレるみたいなノリだったとか。玄田さんのスケジュールが押さえられなかった場合、警備員のCVは若本規夫さんになる可能性もあった。

岩浪さん「政治的なキャスティングは無い」

・アフレコエピソード色々
アフレコ席順は、アンジェ、ちせ殿、プリンセス、ベアト、ドロシーの順で、1話がそうだったので以後そうなった。ちせはチェンジリング演技についてアンプリ2人が話してる間に挟まれ、「私、ここに居ていいの?」と、ずっとオドオドしてた。なお、2人はそれを楽しんでる節があったとか。
関根さんは1話アフレコ当初、岩浪さんから「ロイヤル感が足りない」とダメ出しを食らっていた。語尾を上げてしまうとギャルっぽくなってしまう等、喋り方にはいくつかコツがあるとか。監督曰く、ロイヤルさを演出するためにプリンセスの台詞のタイムシートが長いという事はなく、演技で演出されている。アンジェと2人っきりの時であっても岩浪さんから「ロイヤル感40%で」等の注文があり、0になる事はないらしい。関根さんは「私はロイヤル」と唱えてからアフレコに臨んでいた。そもそもロイヤル感って何だろう?と悩んだ。
土師さんがロイヤルなプリンセスの台詞真似を後ろからしてくるお茶目っぷりを見せていた。

・ベアトかわいいよベアト
橘監督「ベアトは癒し。画面の端っこでくるくるしてたり、転んだり、描いていて楽しかった」
岩浪さん「萌えはベアトの仕事、ちせは侍であって萌えじゃない」
最終話のくるくるベアトは、スケジュールがキツい中、原画さんが凄いモノを描いてきた。キャラを喋らせながら動かすだけでも大変なのに、その上で回して髪が跳ねてる。

・11話のアンプリ入れ替わりについて
監督が…だった事もあり、アフレコ現場は大混乱だった。通常、アフレコ現場ではキャラ名で呼びかけるところ、この時ばかりは「関根ー」と名前呼びになった。関根さん、今村さんの順で録った後に、もう一度関根さんが頼んで、プリンセスのフリをするアンジェのフリをするプリンセスを演じ、本採用となった。ダビング作業をしていた監督でさえ、この辺はどっちかわからなくなった。その違和感が良かったとの事。

・オフレコの話多数
SHIROBAKO』な話だったり、何故か作品に出てない声優さんに飛び火したりした。何がとはここでは書けないが、アクタスはマジで頑張った。ちせ殿回で江畑さんは当初500カット以上を上げていて、収まるわけないと思ったら尺には収まっていた。が、カロリー高過ぎて最終的にはカット数は減らされた。(これだけならオフレコには触れてないハズ)


トークショー第2部>
監督:橘 正紀
メカニカルデザイン片貝文洋
プロップデザイン:あきづきりょう
チーフプロデューサー:湯川淳

・デザインの棲み分けについて
大道具、メインキャラ武器デザインは片貝さん、小道具、サブキャラ武器デザインはあきづきさん、といった棲み分けがあった。

・デザインされたモノについて
デザイン数はテレビシリーズとは思えない量が発注、受注された。ただし、電話帳レベルに至った『翠星のガルガンティア』よりは少数らしい。
サンドイッチやケーキ、お菓子等はあきづきさんデザインで、サンドイッチは中に入っている具材も決まっている。また、1話に登場したオムレツは、朝と夜で実はデザインが違っており、それぞれ写真ではなく、作画用の資料が描き下ろされた。そうでないとなかなか線画で描きづらいらしい。お茶会に度々登場したスタンドは折り畳み式。フェンシングのマスクやクリケットのバットなど、一瞬しか映らないようなモノにもちゃんと設定があり、デザインする上でクリケットのルールまで覚えてしまった。
グロスターの青焼きは当時の船を参考に詳細にデザインされている。監督は欲しいものをお願いするだけらしい。

・キャラデザについて
黒星さんへの発注は、特に縛りはなく、黒星さんのデザインでとお願いした。ただ、最初のデザインがピンク髪でプリキュアチックだった為、髪色等は抑えめで現実寄りにと再発注され今のデザインになった。
アンジェのスパイ装束ついて、監督は、これでどうやって忍べばいいんだと悩み、このデザインで違和感の無い世界を考えた。

時代考証について
劇中設定は19世紀末だが、劇中に登場する車等のデザインは、史実では1920年代のモノであり、蒸気機関の発達により、現実より技術が進んでいる。サイバーパンクはどこまではっちゃけて良いのか、という線引きはこの辺で引かれている。また、デザインチームはこの設定が設けられた事により、新しいものを出して良いんだと納得がいった。

・ボツになったデザインについて
グロスターのデザインは当初、浮遊する機械城等の案もあったが、行き過ぎという理由でボツになった。ちせ殿の刀の鍔は、当初、猫の顔型のシルエットであったが、世界観に合わない為に脚下された。ボツ案とは少し異なるが、監督曰く、コントロール本部のモールス信号受信機は、出番が無かったので描きたいと思っているとの事。また、堀川公の所にもこの装置は設定上存在するが、出番が無かった。逆に、Cボールの内部デザイン(カートリッジ式)は会議で却下されていたが、3話の絵コンテで監督がしれっと入れてああなった。

 

トークショー第3部>
監督:橘 正紀
リサーチャー:白土晴一
設定協力:速水螺旋人
チーフプロデューサー:湯川淳

・リサーチャーと設定協力の違いについて
リサーチャー:脚本にダメ出しする人
設定協力:ネタ出しする人
…というのは半分冗談で、脚本のココをこうすれば設定に合致するとか、時代考証に合わせた資料を探す方々。実際はそこまで明確に役割分担されてないとの事。

・設定のあまりのマニアックさ
監督曰く、常識の枠が常人の2段ほど上にある人たちで、知ってて当然でしょというノリでマニアックなネタ出しをしてくる。脚本会議の当初から参加されていたが、監督は、知らないことを引っ張り出してやろうと話を振るが、その度にネタがマニアックになって脱線し、話が本筋から外れてしまい、会議が4〜5時時間伸びる事もあった。監督は、使えそうな部分だけ頭に残し、あとは聞き流していたため、いつも新鮮な気持ちで話が聞けたとの事。洗濯機の話は面白いと思ったので劇中の描写に生かされた。当時の洗濯情勢を忠実に再現されているらしく、機械がベルト式であったり、使用されている英語表記がアメリカ英語なのは、当時、ああいった機械が主にアメリカで生産されていたからとの事。
曰く、アフリカの国の交通情勢や上下水道の開発状況などにも精通している。劇中のレンガはイギリス式にしてね等、当然そうするものだろうと思っていて、直前までネタを言ってくれない事があった。湯川さん曰く、どこぞの羽川さんみたいな人たち。白土さん「知ってることしか知らない」

・スパイという要素について
スタッフ間でスパイに対する共通イメージがなく、バラバラであった為、2人でスパイについて講義した。KGBがどうとか色々あったが、正直全部は覚えてない。王族関係者がスパイというのは、実際には割とよくある事らしい。現実の方が案外突飛だとか。ホワイトボードにスパイ要素を書き込んでいき、スタッフ間で残したい要素を3つずつカードで選ぶ等して内容をしぼっていった。設定曰く「チャーリーズエンジェルのイメージで良いんじゃね?」との事。
なお、最初期のコンセプトは少女版『攻殻機動隊』であった。(橘監督は演出で『攻殻機動隊SAC』に参加されてます。みんな観よう)

・ボツ案について
設定は、蒸気機関インターネット(複数の管で電気信号の代わりに蒸気をやり取りする事で情報伝達する)を出す気でいたが、二人がはしゃぐのを見た湯川さんが、これはマズいと全力で止めた。マジなのかギャグなのか、スチーム装備ノルマンディー公ラスボス案があった。それがアンジェに撃たれて落ちていったら萌えるじゃないですか?との事。
メインキャラ外国人枠はインド人にしたいと設定二人は推したが却下された。その名残がガゼル。ネタ出しの90%くらいはボツになってる。

時代考証について
蒸気機関のエンジンは実際は静かなので、それだと迫力が無いという事で、あのピストンみたいなギミックが足された。設定が1910〜1920年代になったのは、写真資料が残っているのはその時代から、という理由もあった。
銃器設定は当初、監督はスチーム銃を出すつもりでいたが、上がって来た銃器デザインが実物寄りだったため、設定との話し合いで、なら実物で行こうという事になった。銃は監督とデザイナーの趣味であって設定は干渉していない。ただし、趣味そのものは一致しているとのこと。
ちせの体育授業シーン、設定は“ブルマー”を推した。ただし当時の膝下まであるヤツ(Wikipediaに写真載ってるヤツだと思われる)。

・全ては大河内さんの頭の中に
ちせが佐賀藩出身なのも、アンジェが黒蜥蜴星人と言い張るのも、逃避行先がカサブランカなのも、全部大河内さんの案。実際のところ何故かは謎。カサブランカはフランス領であり、アルビオンから捜査の手が伸びにくいという理由もあってそのまま採用になった。ただし、湯川さん曰く、カサブランカについては話せないことがあるとの事。


以上、書き漏らしはあると思いますが、ざっくりこんな感じでした。