六連星手芸部員が何か書くよ

基本的には、ツイッターに自分が上げたネタのまとめ、アニメや漫画の感想、考察、レビュー、再現料理など。 本音を言えばあみぐるまーです。制作したヒトガタあみぐるみについて、使用毛糸や何を考えて編んだか等を書いています。

『リングフィットアドベンチャー』アドベンチャーモード完全クリアに当たって

リングフィット アドベンチャー -Switch

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道中の細かい事は↑やゲームカテゴリの記事(ほぼリングフィットのに)を参照して頂くとして、総プレイ日数209日目で『リングフィットアドベンチャー』のアドベンチャーモードの完全クリア、つまり、クリア後の裏ステージを含む全ステージ、全ミッションクリアを達成しました。

209日目と言いましたが、実際にはプレイ開始から300日以上経過しているので、3日に2回しかプレイしていない事になります。家庭の事情で長期に渡ってプレイ出来なかったり、気圧の変化に弱かったり身体を壊した影響を引きずっていたりと色々ありますが、それでもプレイ時間を計算して頂ければわかる通り、1日30分以下の運動時間で達成可能な目標と言えます。継続は力なり。しかしながら、追加モードのリズムゲームはほぼ手付かずなので、未だ「俺たちのフィットネスはこれからだ!!」に変わりないです。

 

【任天堂ライセンス商品】リングフィットアドベンチャー専用マット for Nintendo Switch【Nintendo Switch対応】

丈夫さバグ修正前 『モンスターファーム2 』モノリス単騎殿堂入りについての雑記

・前置き

モンスターファーム2』のPS版は300年ほどプレイしており、ロードランナーは無理でもラブラブセイジンの技コンプフルモンくらいなら育ててたくらいのブリーダーです。今回はSwitch版でプレイ。


・なんでモノリス

鹿乃さんの「Stella-rium(通常版)」から再生されたのがモノリス種のレアモン“ホシゾラ”だったためです。もし再生不可なら次点で『放課後のプレアデス』のOSTで再生されたモンスターでプレイするつもりでした(こちらもホシゾラでした)。要するにそういう事です。ちゃんと“ホシゾラ”が再生されるあたり中の人はわかってますね。モンスターカードの背景がプラネタリウムなんですよ。ちなみに『恋する小惑星』のOSTも同一個体の“ホシゾラ”でした。

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初期ワルモンで大成功が無いためステータスが伸びにくく、黄金モモ取得のための必要賢さ値が高く、早熟で短命、試合中の移動速度が鈍足、回避が皆無でおまけに初期不良の丈夫さバグのせいで防御面が紙切れ同然とかなりしんどかったですが、攻撃面の適性と技は優秀なので何とか1匹で殿堂入りできました(単騎と言ってもゴースト解禁の為にすえきすえぞーだけ開幕で墓地送りにしてます。賞金は祭壇で相殺) 。

※なお、ステータスは「夜空ノムコウ」産と同一個体と思われます。寿命は計算してないので。

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・育成方針

何種類かの種族解禁と併せて行ったのと、また資金繰りのために冒険用の賢さ型で育成し、必要な値に達した後はオーソドックスにライフと命中、丈夫さを上げていきました。油草育成の為の資金繰りと早熟の噛み合わせが悪過ぎて、一体目のモンスターにワルモンのモノリス種を選ぶ、というのはそれだけである種の縛りプレイです…が、丈夫さバグがあると知っていたら丈夫さではなく力を上げて両刀にしてましたね…。冒険もその方が楽ですし、近距離でも戦えていたので大会で何回もリセットせずとも殿堂入り出来ていたでしょう。(もっとも、グレイテスト4のように相手の回避が無い大会は一発突破、モストもtake5で撃破しているのでそんな何十回もリセットしてないですけど)

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・移植版を殿堂入りまでプレイしての感想

*育成はサクサク進む

セーブ&ロードは物凄く速いです。セーブは一瞬で終わります。ロードもPS版とは比較にならないくらい速いですが、オートセーブは主としてトレーニング直後の吟味に一々自分でセーブしなくて良い、というのが主な活用方法かなという印象です。週を跨いで何か行動するとすぐにオートセーブされる為、活用する場合はその前に+ボタンからメニューを開いてタイトルに戻る必要があります。トレーニングも早送り機能があるのでストレスフリーで良いですね。スキップだと味気なく感じたでしょうから、早送りに留めたのは英断だと思います。


*大会モンスターのAIと状態の変更

PS版ではAIはガッツ40未満だとこちらが意味不明にならない限りは攻撃してきませんでしたが、今作ではガッツ40未満でも容赦無く連撃してくるため、回避が無いモンスターにとっては非常に逆境です。旧作での定石がまるで通じません。ただ、隙が無いかと言えばそうでもなく、近距離で張り付いてダメージの無いバランス技を連続で撃たせたり、ガッツ差が開いた状態で大技を撃たせて乱数耐えし、底力に期待して返しの一撃で沈める等の戦法は今作でも可能です。総じて、タイミングの測り方が変わったのと、安心出来るガッツ帯が無くなったと言えます。こちらライフミリ残しでガッツ30のカーマイン先生がデスエナジーを撃ってくるようになった、と言えばわかりやすいかと。


・円盤石再生

SNSで色々と共有出来るようになったのは本作にとって追い風だなと感じます。一方で、とにかく自分で調べたいという方は情報を取りに行かないように気を付けましょう。特に今作についての話というわけではないですが、自分で検索しておいてネタバレが不快と主張される方も世の中にはいるので、双方出会わないのが何よりです。

ただ、サービス開始直後という事もあってかとにかく検索が重いんですよ…。背景とか凝った感じでレイヤーとか重ねなくて良いので、とにかくシンプルに軽くして欲しいなと思います。あと、ミーアやすえきすえぞーのような特定のモンスターは何度も再生する事になると思うので、可能であれば何種かのモンスターはアーカイブにアクセスしなくても登録しておければ再生出来る仕様になれば回線に負担が無くて良いかなと思いました。


まだ始めたばかりなのでこんなところです。

 

※追記

移植版「モンスターファーム2」公式サイト

丈夫さバグが修正されたため、修正前のモノリス種殿堂入りというある意味のレア記録となりました。

誹謗中傷ツイート流されてある漫画のファンを辞めた話

これまでに出た漫画全巻集めてたし、アニメも観たし、OVAの劇場上映も観に行ったし、コラボカフェや原画展にも足を運んだ好きな作品があったんですよ。あったと表現した以上は過去形になってしまったんですけどね。電子書籍で集めてましたがアーカイブから全消去です。その漫画の作者が誹謗中傷ツイートをRTしてるのを見てしまい、この人の感性ってこんなだったのかとなってしまいました。

「あれ?数日前に人権は大事とか言ってませんでしたっけ?」

じゃあ、そういう感性で描かれた漫画なら読む価値無いかって思って一瞬で冷めてしまいました。もう少し論理的に説明するのであれば、劇中で描かれる秩序や良心、罪や罰、そういった描写に信用が置けなくなった為、情報として取り込みたくなくなりました。


「漫画と現実ごっちゃにするな」


って言われそうですが、だって、作者がそういう表明をしてしまった時点で、物語にどんな転機や結末が描かれたとしても、キャラクターが何を言っても、“これは本心じゃないんだよな…“ってシラける事が今から容易に想像出来てしまう以上、ファンタジーを読み進める上でそんなつまらない事はないかなと。


以下余談。


「漫画家や芸能人は政治的主張をしたら駄目なのか」


とか言われそうですが、昨今の政治的主張って法律や経済学なんて何の関係も無い誹謗中傷とクレームでしかないじゃないですか。週刊誌をソースに批判してれば支持されるとか、正直、意味がわからないんですよ。国会は法案審議の場であって魔女裁判やる場じゃないんですよ。法律を社会を円滑に機能させるプログラムと捉えるなら、与党はプログラマー、野党はデバッガーに徹するのが筋でしょう?クレーマーなんて要らないし、誹謗中傷やクレームは政治的主張じゃないんですよ。「違法だから辞めろ(ただし何の法に触れてるかは説明出来ない)」「疑惑がある(ソースは週刊誌やワイドショー)」「検察は忖度してる(そう言ってた新聞社が検察と金の受け渡ししてたのって結局どうなってるんです?)」そういうのは誰が主張しようと駄目でしょう。自分は誰であれそういうのとは関わりたくないですし、それで今回はたまたま、そういう主張に乗っかってたのが漫画家だったというだけです。

 

どんな職業や年齢や性別だろうと基本的に他人の性や人権を侵害することは許されざる罪だと主張されるなら、具体的な証拠も無しに他人の事を犯罪者呼ばわりするのに賛同するのは紛れもない罪ですよ。


以上

種の誕生におめでとう『映画ドラえもん のび太の新恐竜』感想と考察

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Amazonプライムビデオにて独占配信開始

映画ドラえもん のび太の新恐竜

 

 

映画ドラえもんは子供の頃にリアルタイムに劇場上映を最初から追える世代ではなかったので、子供の頃はよくレンタルで過去作を観ていました。それが今は配信サービスで気軽に視聴出来るようになり、良い時代になりましたね。自分はコンテンツから長い間離れていましたが、近年の映画ドラえもんは、自分が慣れ親しんだ作品で活躍している一線級のクリエイターが多数招集され制作されている事もあり、再び視聴意欲が戻って来てついに劇場に足を運びました。色々と興味深い内容だったので思った事を羅列していきます。

 

 

 

・超作画と子どもたちの反応

自分はレイトショーで静かに映画を観たい派なのですが、ドラえもんのメインの客層を反映してかレイトショーでは大きな箱で上映されていなかったため、それより少し早い時間で鑑賞しました。まあ、それでも就学前後の子どもの親子連れが殆どだったわけですが、やっぱり子どもって黙っていられないんですよ。実際には、上映中にスマホをいじる大人もいれば静かに鑑賞出来る子どももいるので、子どもに目立つ傾向があるという表現の方が正しいわけですが。

そこで、本作の作画です。序盤でそうした子どもたちが一様に黙りこくった場面がありました。のび太の部屋の中でキューとミューが縦横無尽に駆け回って遊んでいるシーンです。とんでもないクオリティの作画です。ここは物凄く静かになりました。子どもの社会性をしつけで補う事も必要だと思いますが、こういう退屈を圧倒する体験をして自分が静かにしていられる経験を持つというのも大事かなと思います。


・過去作からのゲストキャラ

個人的な見解として、公式が徹底的に伏せてた情報が即日詳細にwikiに書かれたり、SNSでワーッと言われたのが拡散されたり、そういうのは粋じゃないなと思います。そういう情報を事前に得て、情報だけで満足してしまったりライブ感が無くなってしまったりするのは非常につまらない事だなと。

閑話休題

実は過去作のキャラが登場してのび太を助けるという展開は、劇場版に限っても本作が初出ではなく『雲の王国』という前例があります。『雲の王国』の場合はドラえもんのび太がそのキャラクターと言葉を交わし、明確に映画の内容が後日談であると語られていますが、本作のゲストキャラの扱いは少々特殊です。鑑賞している側からすれば明らかに同一のキャラクターに見えるのですが、映画の内容が旧作である『のび太の恐竜』や『竜の騎士』を明らかにオマージュしている事も相まって、『恐竜』と『新恐竜』が同じ世界で展開された出来事であるかは疑問です。そういうメタ的な要素を抜きにしても、恐竜探しの動機からして『新恐竜』が『恐竜』の後日談と考えるのは無理があります。これを安易なファンサービスと言ってしまうのは容易いですが、ドラえもんならではの“SF=少し不思議”として捉えた方が夢があると思います。

また、本作は前述の通り旧作である『恐竜』や『竜の騎士』の展開を踏襲しており、台詞のオマージュも多々あります。それらを全く知らずに観た方が新鮮に物語を観られるかもしれないですが、中盤のゲストキャラの登場は過去の大長編(どの作品かはここでは触れませんが)を知っていると涙腺にくるシーンなんですよね。不思議な構成です。両方を味わう事は出来ないのが何とも歯痒いです。ちなみに、そのゲストキャラですが中盤だけでなく最後の方でもちゃんと映ってのび太を見送ってるので、別に隕石の衝突に巻き込まれたりはしてないです。


ドラえもんにおけるタイムパラドックス

ドラえもんの世界観においては、”航時法“という未来の法律により何をもって“時空犯罪”と見做すかについてが定められているわけですが、その詳細は結構なあなあだったように思います。ドラえもんたちによる過去改変は『竜の騎士』や『日本誕生』で描かれたように度々引き起こされていますが、それらはタイムパトロール隊の登場の如何によらず不問とされてきました。それどころか、それら未来から過去に介入する行動までもを世界は織り込み済みであり、それが正史であるという世界観こそがドラえもんのSFのタイムパラドックスですよね。今作はそれが劇中でタイムパトロール隊の隊員から明言され、その行動が歴史にとって正しいか否かが明確に調査された貴重な作品であると言えます。


・繰り返しの演出

のび太とキューとミューが何度も身長(体長?)を測って記録していた事、キューが空を飛ぶ練習をずっと続けていた事、のび太が逆上がりの練習をずっと続けていた事、場面転換の度に映る電線に止まっている、そして飛び立つ鳥たち、本作では様々な事柄が繰り返され強調される演出が特徴の一つと言えると思われます。繰り返し同じ事をひたすら描く事で、出来ない事が出来るようになったという変化を印象的に伝えてくれる(あるいは、そこにあったモノが喪われてしまう場合にそれを突き付ける)演出ですが、鳥のカットは意味合いがそれらとは異なるように思われます。何故繰り返しそこにいるのが当たり前の鳥が強調されたのか、後述する本作のクライマックスでハッとなる演出でした。


・種の誕生

生まれつき身体が小さいために、翼も小さく尻尾も短いキューは、双子のミューと違っていつまでも滑空して空を飛ぶ事が出来ませんでした。練習に付き合っていたのび太も「それじゃ飛べない、仲間はそんな風に飛んでない」と言ってしまい(そうしないとキューが恐竜の時代で生きていけないという切実な理由あっての事です)一度ケンカ別れをしましたが、静香ちゃんに諭されて自分を取り戻した後は、それを言うの止めてただただ側で見守っていました。結果としてキューは滑空だけで空を飛べるようにはなりません。その代わりに羽ばたく事でハンデを補い空を飛べるようになります。そして、タイムパトロール隊のジルはそれを“進化”と評しました。こうして“鳥”という種が誕生したと、それが正しい歴史になったというわけです。本作の感想で“みんなと同じようにを押し付けてる”と言ってる人を見掛けますが実際の描写はそうではありません。途中までは確かにそうでしたが、最終的には羽ばたくというキューの個の在り方をのび太は認めたからこそ飛べたんです。(ただ、一点注文を付けるとすれば、キューが飛び立つところの回想にのび太の「仲間はあんな風に飛んでない」というのが入ってるのがチグハグな感がありますね…)

さて、最近になって散発的に炎上していた優生思想と関連して、キューは劇中で明確に排除の対象となっていました。同種の恐竜はキューが弱い個体であったために群れに迎え入れる事なく攻撃して拒絶しました。そうでないと種として生き残れないからです。一方で、それでは前述の進化の可能性も得られません。鳥という種はどうやって誕生したのでしょうね?


以上

 

映画ドラえもん のび太の宝島

映画ドラえもん のび太の宝島

  • メディア: Prime Video
 

 

 

惨劇のレヴュー 劇場版『再生産総集編 少女☆歌劇レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド』感想と考察

鑑賞直後は内容というか制作陣の意図を汲みかねて、非常に困惑して…もっと突っ込んだ言い方をするならラストの凄惨な描写には、正直、怒りにも近い感情を覚えました。しかし、そうなった理由、自己の解釈に一定の結論が出たので文章として残します。それは最後に書くので途中の細かい話は飛ばしても。


まずは鑑賞した上での再生産総集編の概要から


・レヴュー曲

尺に合わせたアレンジの他、テレビ版とは曲そのものが変更になっているレヴューや双香のレヴュー曲のように大胆にアレンジされている曲、そしてばななちゃんのレヴュー曲のように、歌詞パートが原曲と異なる為に歌詞の解釈そのものを見直す必要が出たモノまで様々です。これはアンコール上演としての演出なのか、そもそもテレビシリーズとは異なる劇場版としての世界観という意味合いが込められているのかは現時点では判然としません。純粋に曲としては、テレビ版と劇場版のどちらが好みかはその人その人によると思います。各々でプレイリストを作成して繰り返し何度も何度も聴いたという方も多いでしょう。そしてこれは後述の問題とも絡みます。


・構成について

1クールアニメを劇場版で再構成というスタイルは最近では珍しくなくなってきましたが、大抵は前後編での上映で本作のように1作での公開はされません。どう考えても尺が足りないんですよね。本作はそれが顕著で、レヴューシーンはほぼカット無しで網羅されている一方で日常パートは9割方カットです。1話、7話、8話、11話は割と多めですがその他はほぼカットされてます。あの4話ですら殆どカット。ばななちゃんによる「私の純那ちゃん」という衝撃の告白もカット。そして、まるでまひるちゃんが華恋ちゃんの枕のにおいを嗅いだり使用済みのタオルに顔を埋めたり水筒に口付けたりしたい願望を持った娘であるかのような編集のされ方!!(間違ってないとか言わない)等々、本作からレヴュースタァライトに入るというパターンの観客には些かとっつき難い構成です。各々の背景がテレビ版ほど明確に描写されませんし、レヴューの後に和気藹々としてる日常パートも無いので「戦いの後はどうなってるのだろう?」という疑問も湧くかと思います。テレビ版は舞台裏としての日常パートも丁寧に描かれましたが、あくまで本作は再演であり舞台がメインという事なのではないかなと。


・時間軸について

本作はざっくり表現して、ばななちゃんとキリンとの掛け合いの合間合間に華恋とひかりの重要なシーンや各々のレヴューが挿入される構成となっています。しかし、ばななちゃんとキリンのこの掛け合いが一体どのタイミングで交わされているモノなのかはイマイチ判然としません。一応、序盤のやりとりの際に最終回で撮った鍋パの写真が出てくるため、テレビ版の後にばななちゃんがレヴューを振り返るという認識で良いとは思いますが、それにしてはばななちゃんがまた病んでるような…。


・惨劇のレヴュー

まるで気が触れたばななちゃんが舞台少女達を斬殺したかのような本作の凄惨なラスト…実際は違いますけど、血溜まりに沈む舞台少女達の中でばななちゃんだけが無表情で立っているという見た目はそう言って差し障り無いような描写でした。あの感動の第100回聖翔祭から転じて、その舞台をここまで血で汚さなくてもいいだろうと思いました。最初に書いた怒りというのはここに掛かっての事です。私が受け止めた描写だけを述べるなら、レヴューの思い出に浸っていたところにそれを容赦無くぶち壊していくようなラストです。

何故ここまでやる必要があったのか?この感情を抱く事に何の意味を持たせて何を期待しているのか、色々考えた結果ある解釈に行き着きました。本作のストーリーテラーは前述の通りばななちゃんです。第99回聖翔祭の眩しさに囚われて、数え切れない回数の舞台を繰り返してきたばななちゃんです。ここではたと気が付きました。本作を鑑賞した自分が陥っていた状態とはつまり、第99回聖翔祭の眩しさに囚われたばななちゃんと同様にして、テレビ版のレヴュースタァライトの眩しさに囚われて何度も繰り返し同じ舞台を鑑賞してきた事であったと言えるのではないかと。

もし本作が、テレビシリーズ同様に第100回聖翔祭をラストシーンとしたハッピーエンドで終わったならば、「ああ、やっぱり良い話だな」と感想を抱いて終わってしまい、テレビ版レヴュースタァライトという物語に囚われたままになってしまいそうです。何度でも同じ画を再生出来るアニメーションならこれは尚更です。ばななちゃんがそうしたように永遠に眩しい舞台を鑑賞する事が出来ます。本作はその錯覚を良しとしなかったのではないでしょうか?あの眩しかったスタァライトの舞台は閉幕しており舞台少女は次のステージに進んでいく、そうした現実を観客を突き放してまで意識させる為の作品だったように思います。

当然本作は、永遠にテレビシリーズの思い出に浸ってあの眩しい日々を繰り返したいという人にとって、非常に受け入れ難い内容かもしれません。

 

・関連記事

テレビシリーズ考察

テレビシリーズ曲目

 

劇場版レヴュー曲集先行配信中

‎VARIOUS ARTISTSの「「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド」主題歌「再生讃美曲」」をApple Musicで

amazon music「再生讃美曲 (movie ver.)」

 

 

以上

期間限定でキネゾー会員の毎週火・木曜日の映画料金が終日1,300円に

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キネゾー会員デー延長決定!

おかげさまでティ・ジョイは20周年

 

内容は上記リンクの通りです。

新型コロナの影響で観ようとしていた映画が軒並み延期になり、最近は映画館のサイトをチェックしていなかったのですが、久し振りにアクセスしたところ、2020年8月4日(火)〜2021年3月30日(火)までの期間限定で2021年6月29日(火)まで期間を延長して、キネゾー会員は毎週火・木曜日のオンライン予約での映画料金が終日1,300円となるキャンペーンが開始されました。これは一部劇場で実施されているレイトショーの1,400円より安価で、バルト9の平日夕方割1,300円(17:30〜19:55開始の映画)と同額です。

昨年から映画料金がやや値上がりしていたところでこれはお得ですね。現在、劇場は新型コロナ対策で座席を一席飛ばしで販売しており、経営としては非常に厳しいとは思いますが、観る側としてはゆったりストレス無く鑑賞出来る環境と言って良いのではないでしょうか?とは言え、誰かが傍若無人に振る舞うような事があれば、また営業がストップしてしまう事も十分に考えられる状況です。鑑賞の際は劇場案内に従い、体調に十分留意しての利用を心掛けましょう。

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‎「COCOA - 新型コロナウイルス接触確認アプリ」をApp Storeで

※追記

経営する側にとっては苦境である事は間違いない一方で、人の密度が低い映画館というのはやはり快適な環境でした。座席が一席飛ばしになっているため、両サイドと前に誰も座らないので視界が遮られないですし肘掛け両方使えます(一応掌は乗せない方が良いかな?)。基本的に誰も喋らないので凄く静かです。また、劇場入り口ではサーモグラフでの検温が実施されているので、自分のようにこの蒸し暑い中で劇場まで自転車を飛ばしていくような人はいないまでも、駅から距離を歩いて来たという方は少しクールダウンしてから発券するようにした方が良いかなと思います。

※追記

人の少ないレイトショーはロビー含めて静寂そのものといった感じですが、やや早い時間だと家族連れも増える事でシアターはともかくとして上映前のロビーは大声で連れに呼び掛ける人もおり騒がしくなる印象です。せっかく感染症対策が実施されているのにも関わらず、利用者側にその意図が汲まれていない状態がある事は残念に思います。

以上