①2015年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
②1作品につき上限1話。
③順位は付けない
五十音順で記載。レビューは要点だけ手短に。
『GATCHAMAN CROWDS insight』11話「trade-off」
ゲルサドラを追い詰め、ついには斬り捨てたガッチャマン。しかしそこに、はじめの姿は無かった。これが市民の善意とヒーローの自己犠牲の差か?ゾッとするクライマックス。
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』3話「散華」
火星独立の旗本"クーデリア"の抹殺を目論む地球連邦政府は、彼女を保護する組織"CGS"に攻撃を仕掛けるが…。
不殺が常態化しつつあるガンダムにあって、躊躇なく敵を殺していく主人公に衝撃が走った。
『四月は君の嘘』22話「春風」
大切な人がまた自分の前からいなくなってしまうかもしれない。極限状態に追い込まれながら、公生は、ピアノコンサートの舞台の立つ。激情、悲哀、恋心、様々な想いを乗せ、彼はピアノに向き合う。
ガチで音楽やると強いノイタミナは健在。
『SHIROBAKO』23話「続・ちゃぶだい返し」
オリジナル展開を通したいアニメ制作側と、原作通りを通したい漫画編集側の戦いを、コミカルに、そして、真剣に描いたクライマックス。新人声優ずかちゃんの運命の行方は涙無しでは観られない。
『すべてがFになる』7話「灰色の境界」
事件の調査を続ける萌絵は、研究所のVRシステムの中で、殺されたハズの真賀田博士に出逢う。そして、両親の死、その時、犀川を傷付けてしまった過去を思い出していく。VR空間と過去の描写の演出が印象的な回。
『戦姫絶唱シンフォギアGX』13話「正義を信じて、握り締めて」
主題歌と挿入歌に彩られた、文句無しに熱い最終決戦。とにかく熱い!!以上。
『デス・パレード』12話「スーサイド・ツアー」
理屈やモラルでは推し量ることの出来ない、死を前にした人間の悲痛な叫びが心に刺さる。また、マッドハウスによる、フィギュアスケートの作画は圧巻の一言。
『放課後のプレアデス』4話「ソの夢」
月の衛星軌道のエンジンの欠片を回収するため、すばるたちは太陽風に乗り月へと向かう。同じく欠片を集める謎の少年の妨害によって、気を失ったすばるとひかるは、夢の中で、ピアノに纏わるひかるの幼少期の後悔を知る。
『ユリ熊嵐』3話「透明な嵐」
大切な友人を熊に食い殺された紅羽、彼女にも学園に潜む熊の手が迫る。悠木碧による"小倉唯の声帯模写"によって実現した狂演が本当におぞましい。序盤のクライマックス。イクニ監督による奇抜な演出は、今作でも必見。
『ゆるゆり さん☆ハイ!』8話「それは、誰もが手にする笑顔のカケラ」
学校の下駄箱前でノートを拾ったちびっ子会長、わらしべ長者の辿り着く先とは?
SEまでも楽器によって表現したアバンの演出により選定。トムジェリやディズニーで用いられていた懐かしの職人芸。
以上、話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選。
オリジナルに偏っているのは、そもそも、自分が原作有りをほぼ観ない人だから。選定理由は、シナリオ、演出、演技、BGMと様々。ただ、その中で何かしら突出していたと感じたモノを選んでいるつもり。
レビューを書いてて思ったが、自分はアニメを観る上で、面白いかどうかを判断するための基準を持っているんだなと。何となく面白い、なんて感想を抱くことはほとんど無いように思う。また、ジャンルの好みとアニメの良し悪しも別に考えている、と思う。