六連星手芸部員が何か書くよ

基本的には、ツイッターに自分が上げたネタのまとめ、アニメや漫画の感想、考察、レビュー、再現料理など。 本音を言えばあみぐるまーです。制作したヒトガタあみぐるみについて、使用毛糸や何を考えて編んだか等を書いています。

ヒーローアニメ・漫画を語る

twitter上にアップしたレビューを加筆修正して投稿。

ストレンヂア 無皇刃譚』
統治者を失った戦乱の世。かつての後悔から刀を封じた流浪の剣士"名無し"は、中国から逃れて来た"仔太郎"という少年と出会い、彼の用心棒となる。彼を執拗に追う武闘集団との闘いを通じ、名無しは自らの過去と向き合う。
制作:ボンズ、監督:安藤真裕。歴戦のアニメーターである氏にとって、初の劇場監督作品。長瀬智也主演で話題に…なったかは分からないが、演技そのものは役に非常にマッチしている。シナリオは王道時代劇と言って遜色無いと思われるが、見所は全編通して描き込まれたアクション。

るろうに剣心 追憶編』
幕末の動乱、親をコレラで亡くした少年"心太"は、野盗に襲われた所を飛天御剣流継承者"比古清十郎"に救われ彼の弟子となるが…。数年後の京の都、そこには"人斬り抜刀斎"と呼ばれる暗殺者に変わり果てた少年の姿があった。
原作:和月伸宏、制作:スタジオディーン、監督:古橋一浩。原作の過去編を、独立したOVAとしてアニメ化したもの。TVシリーズとはキャラデザや作画、演出が一線を画し、日本のセルアニメ史上、最高レベルのクオリティを誇る。人斬り時代を描く為、残虐な描写は多々ある。

フリクリ
小学6年生の"ナオ太"は、兄の元カノ"マミ美"に日々誘惑されながら、時にクールに時に生意気に過ごす平凡な少年。しかし、ベスパ乗りの自称宇宙人"ハル子"に額をギターで殴られ、謎のロボットを召喚。地球を揺るがす騒動に巻き込まれる。
制作:ガイナックス、監督:鶴巻和哉。全6話から構成されるOVA作品。SF、アクション、ヒーローアニメのシナリオを持った、ロックバンド『the pillows』の超高品質ミュージックアニメPVと言えば、おそらく、内容の半分くらいは説明出来るのではないだろうか。

ウルトラマンUSA
米国空軍の人気アクロバットチーム"フライング・エンジェルス"は、航空ショーの最中事故に遭うが、それは、ソーキン・モンスターを追って地球にやってきた3人のウルトラ戦士だった。彼らは一心同体となり、地球に襲来するモンスターの脅威と闘う。
制作:ハンナ・バーベラ・プロダクション円谷プロダクション、監督:日下部光雄。日米共同で制作されたウルトラマンのアニメ作品。密かに、シリーズの大ファンである庵野秀明作監補佐として参加している。闘う女性戦士が登場した作品。臆病な怪獣を宇宙に逃がしたエピソードが印象的。

アイアン・ジャイアント
第二次世界大戦後の冷戦時代の米国。メイン州で暮らす少年"ホーガース"は、嵐の後に謎の巨大ロボット"アイアン・ジャイアント"を助け、彼と友情を育む。しかし、捜査官"マンズリー"は、彼をソ連の兵器と考え執拗に追回し…。
配給:ワーナー・ブラザーズ、監督:ブラッド・バード。アニメのアカデミー賞であるアニー賞において賞を総なめにし、非常に高い評価を得た。人物及び背景は手描き、アイアンはCGによって描かれたが、手描きタッチの処理が施され、とても暖かみのある作画となっている。

『ピンポン』
片瀬高校卓球部に所属する幼馴染みのコンビ、"ペコ"と"スマイル"は、雇われ中国人留学生の噂を聞き付け勝負を挑むも、ペコはこれに惨敗。後のインターハイでの挫折から、卓球を辞めるペコだったが、スマイルはヒーローの復活を信じていた。
漫画:松本大洋。実写映画化され、俳優陣の熱演や試合描写で高い評価を得た他、後年、ノイタミナでアニメ化。こちらも原作のタッチを一切崩す事無く、凄まじい作画で迫力ある試合が描かれた。非常に癖のある画に独特の台詞回しはやや取っつきにくいが、それが一番の魅力でもある。

勇者特急マイトガイン 第16話』
街の平和を守るため、日々、悪の組織と戦う"旋風寺舞人"と勇者特急隊の"ガイン"たち。戦いの最中、科学者"ホイ・コウ・ロウ"にガインのデータを盗まれ、コピーである"ブラックガイン"が生み出されてしまうが…。
制作:サンライズ、監督:高松信司勇者シリーズ第4弾となった本作の中でも、第16話『ブラックガイン』は屈指の人気を誇る。敵対する悪の組織に勇者ロボットがコピーされるも、その正義のAIまでコピーしてしまうというギャグ寄りの導入ながら、結末は非常に悲劇的。

鴉-KARAS-
妖怪への畏れを人間が忘れた時代、一部の妖怪達は自らを機械化する事で弱体化を免れ、人間への反旗を企てていた。彼らを纏める"廻向"は、街の守護者である鴉を葬り計画を進めるが、青年"乙羽"が新たな鴉として選ばれ、戦いに赴く。
制作:タツノコプロ、監督:さとうけいいち。スタジオの40周年記念作品として制作された全6話のOVAタツノコマインド全開のダークヒーローモノであり、戦闘シーンはとにかくカッコいいと形容する他無い。一部、残虐な描写も含まれ、乙羽の過去は禁忌と呼ばれるものである。後述する2作品の原型とも言える作品。

TIGER & BUNNY』
NEXTという特殊能力を持ったヒーロー達が、企業をスポンサーに犯罪を取り締まる世界。その様子はTV中継され人気を博していた。落ち目のベテラン"虎徹"は新人"バーナビー"とコンビを組まされ、互いに反発し合いながら共闘していく。
制作:サンライズ、監督:さとうけいいち。同監督作品『鴉-KARAS-』の作風が受け継がれた作品の一つ。製作委員会方式ではなく、劇中設定の通り、スポンサーを募って制作された。それらの企業ロゴは実際にヒーロー達が背負い、また数々のタイアップも実施され人気を博した。

ガッチャマンクラウズ
ガッチャマンが都市伝説として噂される中、新たに選ばれた"はじめ"は破天荒な方法で敵対していた宇宙人とアッサリ和解。一方、AI"総裁X"によって管理されるSNS"ギャラックス"により、ヒーローに頼らない世界を目指す"累"。しかし、その裏では"ベルクカッツェ"が暗躍していた…。
制作:タツノコプロ、監督:中村健治。同演出作品『鴉-KARAS-』の作風が受け継がれた作品の一つ。『TIGER & BUNNY』の姉妹作に当たるとも言える。破天荒なキャラクターを初めとした異色の作風ながら、「ヒーローって何すかね?」という主人公の問い掛けに対し、真正面からそのテーマに向き合った。

以上、10作品。