「サンタの存在が嘘」という非常に引っかかる投稿を見掛けたので、少しだけ思う事をまとめます。
私はサンタについて子供に聞かれた時は、「アメリカにはクリスマスの夜に、サンタは領空内を飛んで良いという法律があるし、北アメリカ航空宇宙防衛司令部という国の機関が毎年サンタを探しているよ」という趣旨の話を噛み砕いてするようにしています。これは冗談でもなんでもなく、下記の記事が詳しいですが紛れも無い事実です。
NORAD関係者が明かすサンタクロース追跡技術の裏側 - CNET Japan
さて、卒論でも修論でも何でも、理系の研究に携わった人ならすぐにピンと来る話だと思うのですが、サンタに限らず科学的に“無い”って事を証明するのって凄く困難な作業なんですよね。所謂“悪魔の証明”と呼ばれるものです。基本的な方法論としては、「◯◯の条件下では△△は無い」という証明を積み重ねていくしかないですし、それに関しても「有意差X%においては無い」という事が言えるだけだったりして、“無い”と言い切るのは“有る”と言い切るより遥かに難しい事です。“有る”という事を証明する為には、事例一つ示せばそれで事足りる場合すらありますので。と、いうわけで、「サンタがいない」は証明されていないですし、“無い”なんて事を軽く口にする事は非科学的で不誠実な事だと思うのですよ。そういう理由から、私はいつも、事実として前述のアメリカの話をするわけです。