六連星手芸部員が何か書くよ

基本的には、ツイッターに自分が上げたネタのまとめ、アニメや漫画の感想、考察、レビュー、再現料理など。 本音を言えばあみぐるまーです。制作したヒトガタあみぐるみについて、使用毛糸や何を考えて編んだか等を書いています。

学童保育って閉鎖出来るの?安全神話への懐疑的な見解を添えて

学童保育って閉鎖出来るの?

厚労省学童保育保育所開所」|NHK 首都圏のニュース   https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200227/1000044711.html


というわけで「学校閉鎖しても学童保育を閉鎖しないなら意味無いだろ!!」と炎上してますね。まあ、これはその通りだと思いますが、実際問題として学童保育って閉鎖出来るんでしょうか?出来る出来ないの極論で言えば可能です。以下、大型台風の上陸時にしたツイート。


「介護福祉であっても通所施設であれば利用者さんの家族や保護者が全員休みになれば施設そのものを閉める事も不可能ではないけど(そもそも台風時に施設まで通う事は利用者さんにとっても大きなリスク)、世の中そうなってないので実際は1名でも通所になれば施設は閉まらない」


まあ、現実的な話ではないですよね。学校とは異なり閉鎖はまず不可能です。不可能である以上、それを前提に方略を考えるしかありません。


学童保育に預けるメリットとは

一定の時間、子供の所在がはっきりします。

以上です。


学童保育に預けるデメリットとは

以下の文章は学童保育で働く支援員の方々を馬鹿にするものでも非難するものでもありません。その上で学童保育で何が起こるかについて保護者の方々に真剣に考えて欲しい事です。

学童保育は時間と場所を提供するだけで安心も安全も子供の満足感も現実的には提供する事は不可能です。まず、最新鋭の防犯セキュリティがあるわけでないですし、凶悪犯を撃退してくれる訓練された傭兵だって配備されてません。事故のリスクを軽減したいなら、遅い時間に暗くなってから学童保育から家に帰るより、明るいうちにとっとと家に帰って鍵をかけて大人しくしてた方が余程安全でしょう。また、怪我のリスクは子供の密度と人間関係のベクトルの数に比例し跳ね上がります。児童福祉法により、学童保育の児童一人あたりの面積は1.65㎡以上と規定されています。約1.28m四方です。寝転がって背伸びしたら誰かにぶつかる程度の面積です。そんな狭い空間に子供が押し込められて日々生活を共にするわけです。そりゃ、どれだけ支援員の方々が気を配ろうとも怪我の発生リスクをゼロに出来るわけが無いんです。身体の大きな子が小さな子にぶつかっただけでも怪我します。そんな事は回避出来ません。「一人で複数人を見て」なんてお達しは現実的には実現不可能です。そして、そんな狭い空間に気の合う合わないに関わらず様々な子供たちが集まっているわけです。怪我のリスクは“人間関係のベクトルの数に比例し跳ね上がる”と上記しましたが、それだけ複雑な関係性がある状態で喧嘩の発生なんて防げるわけがないんです。おもちゃの種類や数にも限りがありますし、おやつだって家の冷蔵庫みたいに好きな物ばかり入っているわけでもないんです。「ゲーム規制条例」なんてのが真剣に議論されて炎上してますが、自宅で一人でゲームでもやってた方が現実的にはよほど安全です。

誰が悪いという事はなく、一言で言えば環境が悪いです。しかし、予算も人手も限られています。世の中には“公務員の給料を下げれば自分にその分お金が回って来て幸せになれる”と思い込んでいる人が一定数いるような気がしますが、そういう意見がある程度反映された結果です。良い機会とは言いませんが、学童保育に何を期待してどういう結果が得られているか、メリットとデメリットは何なのか。そういう事を考える契機なのではないかと思います。


以上