六連星手芸部員が何か書くよ

基本的には、ツイッターに自分が上げたネタのまとめ、アニメや漫画の感想、考察、レビュー、再現料理など。 本音を言えばあみぐるまーです。制作したヒトガタあみぐるみについて、使用毛糸や何を考えて編んだか等を書いています。

放課後のプレアデス グッズアンケートの結果を統計的に解析します

2016年1月27日から1週間に渡って、twitterの投票機能を用いて、下記tweetにおいて実施したアンケートについて、統計的に分析した結果を記述します。

内容は、「放課後のプレアデス劇中に登場する小物について、グッズとして欲しいかどうかについて」を尋ねるもので、グッズは調査者が選択した12種類、質問項目は「欲しい」「どちらかというと欲しい」「どちらかというと欲しくない」「欲しくない」の4択、調査対象者は匿名で、特に、本編を視聴した人には限定しませんでした。なお、目的はあくまでグッズとしての希求性についてであり、デザインの優劣を測るものではないことを御理解下さい。
以下の表は、twitter上で%表示される得票率を、総得票数から計算して質問項目ごとの得票数に直したものです。

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上記データを元に、グッズごとに質問項目間で得票数に有意差があるかを計算し、結果は以下の表の通りとなりました。なお、計算方法はχ²検定を用い、自由度は3、有意確率は5%、1%、0.5%を併記しました。ツールはMicrosoftExcelを用いました。

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※上記の表に記載はありますが、a8、a10については、得票数が極端に少なく、検定の信用性が低いため考察の対象外とします。
まず、χ²検定について簡単に触れると、各質問項目が獲得すると考えられる期待値に対して、実際の得票数のばらつきが有意に(偶然に起因するものではないものとして)認められるかどうかを測る検定方法です。今回のアンケートの場合、期待値は、得票数を項目数の4で割った数値としました。χ²値は、質問項目毎の(実測値-期待値) ²/期待値の合計となるため、今回の場合は、得票数がどこかの質問項目に偏って多い、または少ない場合、この値が大きくなるわけです。
結果について、有意確率0.5%を基準として用いた場合、χ²値が有意であったグッズは、「あおいのティーカップ」「エビ寿司クッション」「カケラのビン」「ステンドグラスの三角標」「天球儀」「塔の中のお姫様の絵本」「旅のしおり」となりました。いずれの項目も、「欲しい」が占める割合が大きいため、グッズとして求める人が求めない人よりも有意に多いと言えます。また、最もχ²値が大きかった(欲しいの割合が期待値より高かった)グッズは、「旅のしおり」であり、次点で「カケラのビン」と「ステンドグラスの三角標」となりました。
なお、有意確率を0.5%で計算した理由は、得票数が全体的に十分とは言えないためです。得票数が数百ある場合は、いずれかの質問項目に追加で数票入っても、結果は大きくは変わりませんが、今回のように得票数が少ない場合は結果が変わる可能性があります。このため、基準を厳しく設けました。調査対象者が増えれば、より正確なデータを計算することができると考えられます。また、除外した「ななこのタペストリー」と「ななこの万年筆」についても、検定にかけることが出来るようになると考えられます。いずれの回答も「欲しい」もしくは「どちらかというと欲しい」であったため、結果を求めることが出来なかったことは残念でした。

私見となりますが、グッズとして希求率が高かったものは、物語を象徴するような小物であったように思われます。いずれの日用品や塔の中のお姫様の絵本でさえ、それらを超えなかった点は意外な結果でした。

最後になりましたが、アンケートにご協力いただきありがとうございました。