・諸注意
まず前提として、新型コロナウイルスの流行によるマスク不足の代替品の作成案ではありません。また、新型コロナに限らず、インフルエンザウイルスや花粉等にも一切の効果がありません。滅菌ガーゼ等を買い占めてこれと併せて使用する、といった事もそれを本来必要としている疾病の方の迷惑になりますので絶対にしないで下さい。
・ケアニットマスクの需要と提案
交通事故で大怪我した知人の依頼で顔の傷を隠す為のマスクを編みました。普通のマスクは今は売ってないですし、そもそも必要な部分をカバー出来ませんでした。医療用のケアニット(抗がん剤治療の副作用等をカバーするためのニット帽)というものは市場に商品としてあるのですが、顔に負った傷が治るまで隠す為の医療用マスクという物は無いらしく、薬局の方曰く「そういう場合は市販のマスクで代用されている」そうです。今回は、あみぐるまーとしてかぎ針でマスクを作成し、その編み図表を掲載していますが、あくまでこういった需要があるという紹介と作成案の提案です。
・編み図表と簡易図面
今回はアクリルウール混合の中細糸(洗濯可能な物)、かぎ針4号を使用して作成しました。
手順を簡単に説明すると、細編みと中長編みによる往復編みで面を編んだ後に、外周を細編みで補強しながら耳掛けを付けています。サイズとしては、成人が縦は目の下から顎まで、横は両方の耳の手前までをおおよそカバーできる大きさです。とはいえ、糸の種類によって編み上がりは異なりますし、そもそも必要なサイズは個人差がありますので、用途に応じて目数を調整して下さい。
・課題について
使用した当人の感想ですが「冬場は暖かくて良いけど夏になると暑そう」との事です。ニットなので当然ですね…。メッシュ生地や布地など、季節に応じて素材を変えていく必要がありますが、本記事が何かしらの参考になれば幸いです。
以上