六連星手芸部員が何か書くよ

基本的には、ツイッターに自分が上げたネタのまとめ、アニメや漫画の感想、考察、レビュー、再現料理など。 本音を言えばあみぐるまーです。制作したヒトガタあみぐるみについて、使用毛糸や何を考えて編んだか等を書いています。

LGBT含め性別とは何かという3軸評定に関する個人的一考察

※あくまで個人的な見解です


・身体的性別(sex)

LGBT(Lesbian・Gay・Bisexual・Transgender)

・社会性性別(gender)


現在用いられている性別指標は上記の3つの概念が一般的だと思いますが、どれもこれも狭義で使い勝手が悪いんじゃないかなと思ってます。つまり、各々の指標について男性的か女性的かの0か1かという判定が行われている現在の性別観について、それって、そこまで実態に即したモノじゃないよね?って事を言いたいわけです。


・筆者の性別感

実態に即して考えるのであれば、


①身体的性別

②精神的性別

心理的性別


これら3群のパラメータの複合が、個人が自身や他者に抱く性別イメージになっている、というのが本来の実態ではないかなと思います。以下、ザックリ概要を列挙します。


①身体的性別

一般的な指標では、外性器や胸部によって見分けるのが普通ですが、細かく特徴を挙げていくとそんなに狭義なモノではない事が分かります。例えば…


筋肉質↔︎ぷにっと柔らか

大柄↔︎小柄

屈強↔︎華奢

髪が太くて硬い↔︎髪が柔らかく細い

髪が短い↔︎髪が長い

外見上の瞳が小さい↔︎外見上の瞳が大きい

体毛が濃い↔︎体毛が薄い


等々、他にも色々とあると思いますが、どうでしょうか?左側を男性的、右側を女性的と考える人が多いのではないでしょうか?私たちは普段意識せずとも、こういった外見的な特徴の複合として性別を規定しているハズです。また、これらの特徴はこれから下記に挙げるモノも含め、両端どちらかというわけでもなく、スペクトラム状にその特徴が存在しています。


②精神的性別

精神と心理の違いについては定義付けが難しいですが、ここでは精神を「器質的な脳機能」、心理を「観測される行動様式や嗜好」とします。意味不明ですね。実際にイメージしてもらった方が分かり易いと思います。


論理的な会話を好む↔︎情緒的な会話を好む

性愛対象が女性↔︎性愛対象が男性

自己の性認識が男性↔︎自己の性認識が女性


脳機能に関しては研究が発展途上であり、あまりこれといった例を挙げられないです。一応、男性ホルモンを抑制する事で、動物は甘味を嗜好するようになる、といった研究もあり、これは精神的性別に加えても良い気がしましたが、心理的性別と曖昧になるので話だけに留めます。会話に関しても心理的な嗜好かもしれません。最初に挙げたLGBTはこの領域の話になると思われます。もちろん、両性どちらに対しても好意や性愛対象になるという方も大勢います。精神的性別にスペクトラム的な揺らぎなんてあるの?と思われる方もいると思いますが、例えば「男が惚れる男」「漢女(おとめ)」「男の娘」というような言葉も現在ではさして珍しくもないですし、基本的に異性愛だと自負している方であっても、(少しわかる)という感覚の方もいるのではないでしょうか?


心理的性別

最近チラホラ目にするようになった、「異性的な趣味や嗜好を話題にすると、LGBTと混同されて困惑する」といった話は、この領域に該当すると思われます。


カッコイイもの↔︎カワイイもの

ロボット↔︎ぬいぐるみ

戦いごっこ↔︎ままごと

居酒屋で酒↔︎喫茶店でパフェ

機械いじり↔︎手芸

バトル漫画↔︎恋愛漫画

ゲームショウ↔︎ファッションショー


イメージしやすいように両極的に記しましたが、両方好きだという場合も勿論あるでしょう。ただ、左側を男性、右側を女性とイメージする人が多いと思います。しかし、左側に示した特徴を満たす女性が男性を好きな場合もあるし、右側に示した特徴を満たす男性の身体的性別と精神的性別が一致していても何ら不思議ではないですよね?社会的性別はLGBTの話と混同されがちですが、実際はこの領域に掛かるのではないでしょうか?


・つまりどういう事?

性別は男か女か0か1かの二進法的な捉えられ方、扱われ方をされがちですが、実際は身体的、心理的、精神的性別のそれぞれに、もっと揺らぎや幅のあるモノなのではないか、という事を言いたいわけです。男か女かの二択はシンプルですが、たった一つの名詞尺度で70億人もいる人間を二分出来るという考え方は、冷静に考えるとかなり無謀なモノだと思いませんか?一部の方がマイノリティなのではなく、本来はもっと多様な概念である、と考えた方が自然なのではないかなと思います。


・障害や社会的支援という考え方について

「日常生活や社会生活、人間関係を営む上で、自身が抱える身体的、心理的、精神的な状態が、それらに支障をきたすような場合」

あらゆるハンディや疾病、障害に関して、このような場合が社会的支援の対象となる事は、概ね了解頂けるのではないかと思います。性転換手術やホルモン療法など、保険適応が必要になる支援もあるでしょう。ただ、一方で際限なく特化した支援が出来るかというと、それは現実的ではないと思います。


例えば、先日ニュースになっていた事として、

LGBTを抱える方が、外見上の性別の異なる公共浴場施設を利用出来るか」

という話題がありました。多くの方が賛成しない旨を表明していましたし、仮に、「外見上の性別が異なる場合であっても、公共浴場を利用できるものとする」というような法律が可決される可能性はまず無いと言っていいと思います。極端な例を出しましたが、何でもかんでも個別に支援出来るわけではない事が御理解頂けたかと思います。(試みとして悪いと言っているわけではないです。もし、そういった需要に合わせて商売する人がいても自分は良いと思います)


一方で、「公共施設に多目的トイレを多く設置する」という場合はどうでしょうか?小さなお子さん連れの家族や、女子トイレにしか赤ちゃんベットがない事に困っていたお父さん、身体の不自由な方や怪我をしている方、お年寄りなど、予算に関して問答はあるでしょうが、この恩恵に預かれる人は多く、方針そのものに反対する人はそんなにいないと思います。最近は、社会的弱者の権利や支援の拡充といった方向性の話をよく耳にして、めっきり聞かなくなってしまいましたが、バリアフリーの方向性を考える方が随分と現実的なのではないでしょうか?性別が前述の通り多様な概念であるなら、そういった社会的枠組みや雰囲気の方が、恩恵に預かれる方は多くなると考えます。


以上