六連星手芸部員が何か書くよ

基本的には、ツイッターに自分が上げたネタのまとめ、アニメや漫画の感想、考察、レビュー、再現料理など。 本音を言えばあみぐるまーです。制作したヒトガタあみぐるみについて、使用毛糸や何を考えて編んだか等を書いています。

考察『放課後のプレアデス』最終話

今まで断片的に話してきましたが、放送終了から1年という事で総括として。
総括と言っても、あらすじやキャラクターの魅力等については、多分ここでは何も言いません。かと言ってシナリオの根底にある(と、自分が思っている)モノについてはガンガンネタバレしていくので、真っさらな状態で観たい、という方はブラウザバック推奨。ただ、観てないけど観るきっかけになるかもしれない、という方がいらした場合はどちらが良いかは自分には判断の付かない事です。

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まず、『放課後のプレアデス』のラストについて度々自分が「あの不完全さがあって完璧」と言ってきた事について。これはもちろん投げっぱなしで終わったと言っているわけではないのですが、ただ想像の余地が残された、と言っているわけでもないわけです。それこそ、元の世界ですばるが目覚める場所が"自室ではなくみなとの病室"であったとしても想像の余地は残ると思うんですよ。自分は今までに観てきた作品の中で比較的プロットが近いと思っていた"ある作品"同様、すばるは病室で目覚めるのではないかと考えてました。でも、この作品でそう表現してしまう事を想像した時、果たしてここまで心に残って引きずるような結果になっただろうかと思いました。安易に救いとしなかった差は大きいのではないか、と。あのラストは存外に心を抉ってきたんじゃないか、と。

今の時代、それをバッドエンドと捉え、また、そういった感覚を安易に"つまらない"と形容してしまう傾向があるように思えてならないのですが、もっと、そうした処理しがたい感情、感覚に対して向き合う価値はあるんじゃないかなと思うんですよ。再会まで描かれなかったことに対して、悲しいと感じても良いだろうし、いやいや再会するハズだと前向きに捉えても良いだろうし、その上で、じゃあこの先どうなるのだろう、と想像する余地がある事には価値があるハズです。その余韻に浸る暇も無く次から次へと新しい作品が出てきていて、それを一過性の娯楽として受け流していくのも一つの楽しみ方ではあると思いますが、それは非常に惜しい事だと個人的には思います。

話を戻して、佐伯監督がラストシーンのみなとについて、「(あの場面でみなとが目を開けてしまうのは)優しすぎるかな」と仰っていたことについて上げると、みなとの死の運命って根本的に回避されたわけではないと思うんですよ。そもそも、そういう感覚って誰しもが大なり小なり持ち合わせてるモノなわけです。じゃあ、どうしてみなとの描写が変わったのだろうかと考えた時、それはみなとの内面以外にはないように思います。

死の運命が自分の行き着く先だと信じて疑わなかったみなとが、「それでも」と言ってくれたすばるに対して、想い想われるその関係性に対して、ようやくそこに自分の存在価値を見出した。きっと治るよという慰めでもなく、誰か助けてという懇願でもなく、ただ「それでも」って、それ以上に幸福な事なんて自分は想像付かないんですがどうでしょうか?ラストはもう、この"エゴ"の一点に尽きると、自分はそう思います。補足を挙げるなら、普段自分は、「何でもかんでも『エヴァ』を引き合いに出す人は信用ならない」みたいな事を言ってるので、同じ出典の用語を出すのは気が引けますが、リビドーやデストルドーとも呼ばれる人間のエネルギー、つまり、みなとの感情が生と死のどちらに向かっていたのかという点について、それが今度こそ生に傾いたんだと思うんですよ(佐伯監督はBD-BOXのブックレットにおいてこれをタナトスと表現していたため、この読み解き方は演出に対して正確だったと思います)。これは、幼少期に初めてすばると出会った時に、みなとが獲得しようとして零れ落ちてしまったモノであり、それが長い時間を掛けてようやく結実した、これがあのラストシーンだったと思います。

ここまで書いて、じゃあこの人はラストに納得してるんだろうな、と思われるかもしれませんが全くもってそんな事はないんです。もちろん、最初に書いた通り作品の様式としてはこれで完璧だと思ってます。しかしながら自分は、例え木箱が描かれた絵を渡されたとしても、そこに素敵なヒツジが入っているかどうかはやっぱり開けてみないと分からない、と考えてしまうタイプの人間なんです。木箱を受け取った側があれこれと想像し尽くした後に、やっぱり木箱を描いた人たちに、こんな素敵なヒツジが入っていたんだよと、改めて箱を開けて欲しいなと思っていたりするわけです。(※ヒツジの話は『星の王子さま』より)

 

YouTube版から10年掛かりました

 #放課後のプレアデス アルデバランを探してー新版ー - ker - 六連星手芸部員 -の小説 - pixiv

『Haibane Renmei』and『Wish upon the Pleiades』

She comes over the world.
She feels the world and friends.
She become separated from precious friend.
The subject moves to the story of she and she/he.
She knows the world and despair of her/him heart.
She become emotional support for her/him.
For the last, pile up their relationship carefully earmestly. 

『Haibane Renmei』and『Wish upon the Pleiades』who are the animated cartoon which oneself was impressed by very much think that story structure.

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ヒーローアニメ・漫画を語る

twitter上にアップしたレビューを加筆修正して投稿。

ストレンヂア 無皇刃譚』
統治者を失った戦乱の世。かつての後悔から刀を封じた流浪の剣士"名無し"は、中国から逃れて来た"仔太郎"という少年と出会い、彼の用心棒となる。彼を執拗に追う武闘集団との闘いを通じ、名無しは自らの過去と向き合う。
制作:ボンズ、監督:安藤真裕。歴戦のアニメーターである氏にとって、初の劇場監督作品。長瀬智也主演で話題に…なったかは分からないが、演技そのものは役に非常にマッチしている。シナリオは王道時代劇と言って遜色無いと思われるが、見所は全編通して描き込まれたアクション。

るろうに剣心 追憶編』
幕末の動乱、親をコレラで亡くした少年"心太"は、野盗に襲われた所を飛天御剣流継承者"比古清十郎"に救われ彼の弟子となるが…。数年後の京の都、そこには"人斬り抜刀斎"と呼ばれる暗殺者に変わり果てた少年の姿があった。
原作:和月伸宏、制作:スタジオディーン、監督:古橋一浩。原作の過去編を、独立したOVAとしてアニメ化したもの。TVシリーズとはキャラデザや作画、演出が一線を画し、日本のセルアニメ史上、最高レベルのクオリティを誇る。人斬り時代を描く為、残虐な描写は多々ある。

フリクリ
小学6年生の"ナオ太"は、兄の元カノ"マミ美"に日々誘惑されながら、時にクールに時に生意気に過ごす平凡な少年。しかし、ベスパ乗りの自称宇宙人"ハル子"に額をギターで殴られ、謎のロボットを召喚。地球を揺るがす騒動に巻き込まれる。
制作:ガイナックス、監督:鶴巻和哉。全6話から構成されるOVA作品。SF、アクション、ヒーローアニメのシナリオを持った、ロックバンド『the pillows』の超高品質ミュージックアニメPVと言えば、おそらく、内容の半分くらいは説明出来るのではないだろうか。

ウルトラマンUSA
米国空軍の人気アクロバットチーム"フライング・エンジェルス"は、航空ショーの最中事故に遭うが、それは、ソーキン・モンスターを追って地球にやってきた3人のウルトラ戦士だった。彼らは一心同体となり、地球に襲来するモンスターの脅威と闘う。
制作:ハンナ・バーベラ・プロダクション円谷プロダクション、監督:日下部光雄。日米共同で制作されたウルトラマンのアニメ作品。密かに、シリーズの大ファンである庵野秀明作監補佐として参加している。闘う女性戦士が登場した作品。臆病な怪獣を宇宙に逃がしたエピソードが印象的。

アイアン・ジャイアント
第二次世界大戦後の冷戦時代の米国。メイン州で暮らす少年"ホーガース"は、嵐の後に謎の巨大ロボット"アイアン・ジャイアント"を助け、彼と友情を育む。しかし、捜査官"マンズリー"は、彼をソ連の兵器と考え執拗に追回し…。
配給:ワーナー・ブラザーズ、監督:ブラッド・バード。アニメのアカデミー賞であるアニー賞において賞を総なめにし、非常に高い評価を得た。人物及び背景は手描き、アイアンはCGによって描かれたが、手描きタッチの処理が施され、とても暖かみのある作画となっている。

『ピンポン』
片瀬高校卓球部に所属する幼馴染みのコンビ、"ペコ"と"スマイル"は、雇われ中国人留学生の噂を聞き付け勝負を挑むも、ペコはこれに惨敗。後のインターハイでの挫折から、卓球を辞めるペコだったが、スマイルはヒーローの復活を信じていた。
漫画:松本大洋。実写映画化され、俳優陣の熱演や試合描写で高い評価を得た他、後年、ノイタミナでアニメ化。こちらも原作のタッチを一切崩す事無く、凄まじい作画で迫力ある試合が描かれた。非常に癖のある画に独特の台詞回しはやや取っつきにくいが、それが一番の魅力でもある。

勇者特急マイトガイン 第16話』
街の平和を守るため、日々、悪の組織と戦う"旋風寺舞人"と勇者特急隊の"ガイン"たち。戦いの最中、科学者"ホイ・コウ・ロウ"にガインのデータを盗まれ、コピーである"ブラックガイン"が生み出されてしまうが…。
制作:サンライズ、監督:高松信司勇者シリーズ第4弾となった本作の中でも、第16話『ブラックガイン』は屈指の人気を誇る。敵対する悪の組織に勇者ロボットがコピーされるも、その正義のAIまでコピーしてしまうというギャグ寄りの導入ながら、結末は非常に悲劇的。

鴉-KARAS-
妖怪への畏れを人間が忘れた時代、一部の妖怪達は自らを機械化する事で弱体化を免れ、人間への反旗を企てていた。彼らを纏める"廻向"は、街の守護者である鴉を葬り計画を進めるが、青年"乙羽"が新たな鴉として選ばれ、戦いに赴く。
制作:タツノコプロ、監督:さとうけいいち。スタジオの40周年記念作品として制作された全6話のOVAタツノコマインド全開のダークヒーローモノであり、戦闘シーンはとにかくカッコいいと形容する他無い。一部、残虐な描写も含まれ、乙羽の過去は禁忌と呼ばれるものである。後述する2作品の原型とも言える作品。

TIGER & BUNNY』
NEXTという特殊能力を持ったヒーロー達が、企業をスポンサーに犯罪を取り締まる世界。その様子はTV中継され人気を博していた。落ち目のベテラン"虎徹"は新人"バーナビー"とコンビを組まされ、互いに反発し合いながら共闘していく。
制作:サンライズ、監督:さとうけいいち。同監督作品『鴉-KARAS-』の作風が受け継がれた作品の一つ。製作委員会方式ではなく、劇中設定の通り、スポンサーを募って制作された。それらの企業ロゴは実際にヒーロー達が背負い、また数々のタイアップも実施され人気を博した。

ガッチャマンクラウズ
ガッチャマンが都市伝説として噂される中、新たに選ばれた"はじめ"は破天荒な方法で敵対していた宇宙人とアッサリ和解。一方、AI"総裁X"によって管理されるSNS"ギャラックス"により、ヒーローに頼らない世界を目指す"累"。しかし、その裏では"ベルクカッツェ"が暗躍していた…。
制作:タツノコプロ、監督:中村健治。同演出作品『鴉-KARAS-』の作風が受け継がれた作品の一つ。『TIGER & BUNNY』の姉妹作に当たるとも言える。破天荒なキャラクターを初めとした異色の作風ながら、「ヒーローって何すかね?」という主人公の問い掛けに対し、真正面からそのテーマに向き合った。

以上、10作品。

百合アニメ・漫画を語る

twitter上に投稿したレビューを加筆修正したモノ

『魚の見る夢』
幼い頃に母と死別し、画家である父と別居して暮らす姉妹"巴"と"御影"。ある事件を切っ掛けに、御影を父に近付けさせたくない巴、そんな巴を独占する為、我が儘に振る舞う御影。そして、御影の告白を契機に、家族の境界が曖昧になっていく…。
漫画は、現在『ひとりぼっちの地球侵略』を連載中の小川麻衣子。掲載誌の廃刊に見舞われながらも書き下ろしにより完結。複雑に絡み合った実姉妹の関係だけでなく、彼女達の友人もこれに加わり、それぞれの感情と思惑が交錯していく。タッチは柔らかいが中身にはエグさもある作品。

紅殻のパンドラ
幼少期の病気と事故により、電脳化・全身義体化を余儀無くされた少女"七転福音"は、叔母の元への引っ越しの最中に出会った、ガイノイドの少女"クラリオン"に一目惚れ。福音は、夢である世界平和を手に入れる為、日々クラリオンと共に人助けに奔走する。
原案:士郎正宗、漫画:六道神士。『攻殻機動隊』の外伝(前日談?)に当たる作品であり、元々はアニメの企画であった。同作でも共通の用語、組織名、技術が多く登場するが、別に分からなくても問題はない。なおジャンルを百合としたが、客観的には"ガイノイド萌え"だろうと思う。しかし、福音にとってはどうだろうか?

ひまわりさん
高校に進学したものの、入学早々落第を危ぶまれる"まつり"は、周囲を見返す為、そして、憧れの女性"ひまわりさん"の元で働く為、彼女が主人を勤め古書店"ひまわり書房"に押し掛ける。そうして、彼女の内面、本の世界に触れていく。
漫画:菅野マナミ。ジャンルは一応"日常系"らしいが、狭義には"お仕事系"に分類されるように思う。本好きの黒髪ロングでメガネさんというと、RODの読子が思い出されるが、ひまわりさんの服装は結構コロコロ変わり、オシャレな女性である。なお、彼女がかけているメガネは、物語の根幹に関わるアクセサリー。

『劇場版selector destructed WIXOSS
母を亡くし親戚に引き取られた"留未"は、"幸"という少女に迎え入れられ懐かれるが、彼女の異質さを受け入れられなかった継母によって虐待され、施設に預けられてしまう。やがて、2人はセレクターバトルに身を投じ、その果てに再会を果たすが…。
タカラトミーTCGWIXOSS』を題材として制作された、『selector』シリーズの劇場版。TVシリーズの再編集の他、あるキャラクターに多数の追加エピソードが設けられた。"彼女達"の結末が幸福であるかについては、おそらく意見が別れるだろうと思う。

ヤマノススメ
高校進学を機に再会した幼馴染の"あおい"と"ひなた"は、幼い頃に交わした「山に登ってもう一度朝陽を一緒に見る」という約束を果たす為、一緒に登山に挑戦するようになる。登山をきっかけに徐々に二人の人間関係の輪が広がっていく。
漫画:しろ。アニメ化もされ、当初はショートアニメとしてのスタートながら、雄大な自然を描く背景美術はかなり見応えがある。現在、第2シーズンまで放送された。コミックスでは、各地の山や登山用品、調理器具、登山の途中で作れる軽食の紹介等、登山を趣味とする作者コラムがかなり充実しているのが特徴。

『あの娘にキスと白百合を』
容姿端麗、成績優秀、"白峰あやか"は絵に描いたようなお嬢様…。猛烈な努力によって、中学時代にトップの成績を維持してきた彼女だが、天才"黒沢ゆりね"が転入してきた事で状況が一変。そんな彼女に宣戦布告した事で、逆にベタ惚れされてしまい…。
漫画:缶乃。基本的には上記あらすじの2人がストーリーの主軸だが、ルームメイトや部活の先輩等、様々な人間模様を描いた群像劇となっている。また、メインのキャラクターだけでなく、本筋に絡まないようなサブキャラについても、ショートストーリーの中で紹介されている。

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
五度目の聖杯戦争が回避された世界。争いに巻き込まれる事なく、平和な日々を送る"イリヤ"の基に魔法のステッキが現れる。彼女(?)は戸惑うイリヤと強引に契約し、魔法のカード集めを依頼するが、彼女の前にもう一本のステッキを持つ"美遊"が現れる。
原作:TYPE-MOON、漫画:ひろやまひろし。現在2weiまでがアニメ化されている。初期こそ、CCさくらライクなストーリー展開だったが、徐々に本編のようなシリアスな世界観が展開され、現在ではダークファンタジーと呼べる少年漫画となっている。また、アニメ化に際し、魔力供給シーンが大いに盛られて話題になった。

『ゆりゆり』
ヤキモチ焼きの同級生、不良娘と委員長、先輩後輩、王子様系女子、お姉ちゃんへのコンプレックス…。"大事な友達だと思ってた"、"もうすぐ離れ離れに"、"かっこいい私でいなくちゃ"、それぞれ悩みを抱える女の子たちの告白の行方は…?
漫画:なもり。『ゆるゆり』で知られる作者の同人サークル作品が商業コミックとしてまとめられた。短編5話とそのafter(5話のafterは残念ながら未収録、というよりまだ発表されていない?)から成るオムニバス作品。上記ではシリアスっぽく書いたが、内容は決してそんな事はなく、かなり優しい作風だと思う。

ユリ熊嵐
"百合城銀子"には世の中の人間全てが熊に見えていた。そうして、他人との関わりを避けていた彼女だったが、編入先の嵐が丘学園で出会った透明な少女"椿輝紅羽"だけは本物の女の子だった。やがて、銀子の幼馴染を名乗る"百合ヶ咲るる"を交え、3人は一緒に暮らし始めるが…。
原案:イクニゴマキナコ、漫画:森島明子。同名アニメ『ユリ熊嵐』のコミック版だが、キャラクターデザインと名前を除き、その設定やストーリーは大きく異なる。また、扱われているテーマやことばのニュアンスにも違いが見られる為、別作品として物語の意味を理解する必要がある。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語』
魔法少女として毎夜"ナイトメア"と戦う日々を送る"まどか"達、そんな彼女達の基に新たな魔法少女"ほむら"が転校してくる。順風満帆の日々を過ごす彼女達だが、やがて真実が明かされ、世界が崩壊していく…。
原案:Magica Quartet、総監督:新房昭之。本作はTVシリーズではなく、劇場版前後編の続編として制作され、その衝撃的な結末とほむらがまどかに対して向けた感情が、様々な議論を呼んだ。シナリオや演出の原型は、ベルリオーズの『幻想交響曲』だという説があり、多くの場面が詩の内容と一致する。…が、物語はそこで閉じる事は無かった。

以上10作品。
「百合って何?」「咲くと信じて大事に世話すること」

劇場版『ガールズ&パンツァー』より シベリア作ってみた

劇場版『ガールズ&パンツァー』に登場する昭和レトロな和菓子"シベリア"を、小豆を煮るところから作ってみました。こしあんを作るのは中々手間が掛かるので、チャレンジしてみようという方は、市販品で試してみて下さい。

 

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こしあんから作ってみよう、カステラ、羊羹の作り方の詳細を知りたいという方はレシピはコチラ↓

ker-cs.hatenablog.com

 

レシピ① カステラ
       (20cmケーキ型、3回分)
・卵    3個
・砂糖   150g
・蜂蜜  大さじ1
・水      大さじ1
・薄力粉    75g

調理器具
・ボウル
・粉ふるい
・ハンドミキサー
・木べら
・ケーキ型(20cm)
・オーブン用鉄板

調理手順

1.卵と砂糖をボウルに入れ、ハンドミキサーで白っぽくなるまで混ぜる

2.蜂蜜と水を加え、さらにぼったりするまで混ぜる

3.薄力粉をふるい入れ、だまにならないようによく混ぜる

4.ケーキ型にクッキングシートを敷き、1/3の量の生地を流し入れる

5.オーブンを180℃3分にセットし、ケーキ型の上に天板を重ねて焼く

6.ケーキ型を取り出し、木べらを型の底に当てながら"の"の字を書いて泡切りする

7.オーブンを180℃10分にセットし、今度は天板を重ねずに焼く

8.オーブンを170℃5分にセットし、続けて焼く

9.型から取りだし、粗熱を取る

10.生地を再度混ぜ、4~9をあと2回繰り返す

 

レシピ② 水羊羹
・こし餡   200g
・砂糖   100g
・粉寒天    4g
・水        300ml

調理器具
・鍋
・木べら

調理手順

1.粉寒天と水を鍋に入れて弱火にかけ、寒天を溶かす

2.こし餡と砂糖を加え、弱火のまま、焦げ付かないように10分ゆっくり混ぜる

 

レシピ③ シベリア

調理器具

・ケーキ型(20cm)

調理手順

1.ケーキ型にクッキングシートを敷く

2.レシピ①のカステラを型に戻す

3.レシピ②の水羊羹を半分流し入れる

4.2~3の手順を繰り返し、5層にする

5.粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固める

6.縁を切り落とし、下図のようにカットする

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追記

カステラは、分量を倍くらいにして、もう少し厚みを持たせた方が、劇中の描写に近いと思います。ただ、その場合はカロリー超過して胃がもたれます。…多分。

柔らかスペアリブの炒め煮

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孤独のグルメ』で紹介されていた"毛沢東スペアリブ"を自分流にアレンジして作ってみました。結構辛めに作ってあるので、適宜調味料の量を調整して下さい。

 

①鶏ガラスープ

1.鶏ガラを細かく切る

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2.下茹でして血合いを取る

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3.葱の青いところ、生姜を加え、灰汁を取って一緒に圧力鍋で煮る

(自分の場合、夜にやって翌朝まで放置)

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②スペアリブを煮込む

1.スペアリブに塩胡椒する

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2.鶏ガラスープで圧力鍋で煮る(半日放置)

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③本調理

1.調味料(鍋に加える順番)

・サラダ油 大さじ2

・豆板醤 大さじ1

・大蒜 1片(みじん切り)

・唐辛子 2本(細かく刻む)

・スペアリブ 200g

・鶏豚スープ 100ml(②で出来たモノ)

・酒 大さじ1

・醤油 大さじ1

・山椒 盛り付けの時に好みで

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※写真内、スープ入れ忘れ

 

2.順番に調味料を加えながら炒める、スペアリブにはもう火が通っているので、絡める程度OK

 

④おまけ

残ったスープは、ラーメンや角煮等にどうぞ。自分の場合は、煮干しの出汁と鶏ガラを併せる事が多いです。

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ミステリ・サスペンスアニメ・漫画を語る

twitterに上げたレビューに加筆修正したモノ。

Q.E.D.証明終了』
MITでトップの成績を修めていた"燈馬想"は、大学に残る事なく日本の高校に編入して来るが、天才故に周囲に馴染まずにいた。そんな中、クラスメイトの"水原可奈"が友人が巻き込まれた事件の解決を彼に依頼する。
原作:加藤元浩による、安楽椅子探偵形式のミステリ漫画。ほぼ全て1話完結、2話に1話は殺人ではない日常の謎を取り扱う、状況証拠を積み上げ推理する、等の他の漫画では珍しい題材を取り扱っている。また、作者が数学を専攻していたため、数学を主題にしたエピソードも多い。

『MONSTER』
天才脳外科医"Dr.テンマ"の元に、頭部を撃たれた少年が搬送される。手術により一命を取り留めるが、その後、院長、外科部長が殺害され少年は失踪。出世コースを外れていたテンマだったが、その事件後の人事において外科部長に任命される。後年、テンマの元に少年が再び現れ、自らが殺人犯であると告白し…。
原作:浦沢直樹、MAD HOUSEによりアニメ化もされた。自らが蘇らせた殺人鬼の少年"ヨハン"、彼を殺す為に追う"テンマ"、その旅の中で出会う人々の群像劇であり、これだというテーマを挙げるのは難しい。強いて挙げるなら、Dr.テンマが医者として何を選択するのか。

C.M.B.森羅博物館の事件目録』
大英博物館より三賢者の名を冠した指輪と共に、無制限の研究権限を与えられながら、日本で小さな博物館を営む考古学者の少年"森羅"が、不可解な事件を解決していく。事件に纏わる曰くの品を入館料に求め、"驚異の部屋(ヴァンダー・カンマー)"の扉を開く。
原作:加藤元浩、『Q.E.D.証明終了』と同一世界で展開されるミステリ漫画。Q.E.D.が数学や物理学を取り扱うのに対し、こちらでは考古学や歴史、地学等が事件に密接に関わる。1話完結形式は同様だが、こちらはコミック1巻に4話、Q.E.D.は2話ずつ収録。

人狼 JIN-ROH
第二次世界大戦でドイツが勝利し、日本が占領下に置かれた世界。戦後復興の経済政策により、社会情勢が不安定になる中、警察機関は過激派デモ組織"セクト"を鎮圧すべく"首都警"を組織。部隊は爆弾の運び屋の少女を地下水路で追い詰めるが、彼女を射殺する事が出来ず、自爆を許してしまう。
原作:押井守、監督:沖浦啓之Production I.G最後の長編セルアニメ。過激な描写がありR-12指定されている。雪原で少女が狼に食い荒らされる、機関銃によりヒトがモノに変えられるシーンは、残虐だが圧巻。人によっては、シナリオに凄まじい後味の悪さを覚えるかもしれない。

スパイラル〜推理の絆〜
「"ブレードチルドレン"の謎を追う」そう言って、兄の"清隆"は失踪した。天才と謳われる兄をコンプレックスに持つ"歩"は、自身の通う高校で起きた殺人事件の容疑者にされてしまう。事件を自力で解決し、窮地を脱した歩だったが、事件の裏で暗躍する"ブレードチルドレン"は、歩に次々と生死を賭けたゲームを仕掛けていく。
原作:白平城、漫画:水野英多。アニメ、小説、ドラマCDとメディアミックス展開もされた。探偵役が事件を解決するだけでなく、様々なゲームを題材とした頭脳バトルモノの側面も持つ。物語後半では、ブレードチルドレンの謎に迫り、ややファンタジー寄りの展開がされた。

機動警察パトレイバー2 the Movie
横浜ベイブリッジ爆破というテロを皮切りにし、東京に戦争が仕掛けられる。情報が錯綜し、政府、警察、自衛隊在日米軍、それぞれの思惑が交錯する中、特車二課第2小隊が事態を解決すべく作戦行動に移る。
原作:ヘッドギア、監督:押井守。メディアミックス作品、パトレイバーの劇場版第2弾。しかしながら、本作では作品を象徴する存在であるレイバーがほぼ活躍せず、後藤隊長や南雲副隊長を中心とした人間ドラマ・ポリティカルサスペンスの色合いが非常に強く描かれている。

すべてがFになる
15年前に両親を殺害し、孤島の研究所地下室に監禁された天才プログラマ"真賀田四季"。15年間その部屋を出る事はなかった彼女だが、その密室で何者かに惨殺される。残されたメッセージ"すべてがFになる"とは…?
原作:森博嗣A-1 Picturesによりノイタミナでアニメ化された。原作とアニメでは、やや展開が異なり、特に、事件の真犯人が"ある人物を殺害したか否か"については曖昧に描写された。また、アニメでは、序盤で登場人物の一人が事件の核心を突く発言をしてしまっている。このため、アニメはミステリよりもエンタメに近い作風となっているように思う。ちなみに、密室のトリックの解明には、若干の数学知識を必要とする。

東のエデン
卒業旅行でアメリカを訪れた"咲"は、ホワイトハウス前で警察に職質を掛けられ、突如現れた全裸で拳銃を持った男"滝沢朗"に助けられる。彼と共に日本へと帰国する咲だが、同時に11発目のミサイルが東京に撃ち込まれる。
監督:神山健治ノイタミナで放送された、Production I.Gによるオリジナルアニメ。後に完結編となる劇場版が前後編で公開された。記憶喪失の主人公、東京を襲ったテロ、事件の裏で暗躍する"セレソン"と呼ばれる選ばれた11人等、様々な謎を含み物語が展開される。

名探偵マーニー
父の探偵業を補助する傍ら、私立探偵として活動する女子高生"マーニー"。様々な事件の解決を依頼される日々を送る彼女の前に、"メカニック"と呼ばれる犯罪者が再び現れ、かつて自身が巻き込まれた事件と対峙する。
原作:木々津克久。ミステリ漫画としては日常の謎を取り扱い、依頼料を取り調査する、調査方法が過去の事件の資料収集や張込み、SNSでの成りすましによる聞き込みである等、他の作品ではなかなか見られない設定がされている。また、事件の顛末も一癖も二癖もあるものばかり。

名探偵コナン 時計仕掛けの摩天楼
世間が連続放火事件で騒がれる中、高校生探偵"工藤新一"の元に犯人から爆破予告の電話がかかる。警察と協力し何とか事件を未然に防いでいくが、やがて、狙われた建築物の共通点が明らかになり…。
原作:青山剛昌。劇場版第1弾作品。犯行動機と連続爆破事件、主人公の絶体絶命のピンチという要素が完璧に合致した作品。犯人の動機は最高にトチ狂っているが、金のためとか思い込みとか、そういうタイプとは一線を画し、とても倫理観や道徳観で否定できるモノではない。

以上、10作品。